能登半島その後の地震発生状況ー⑤
能登半島地震(本震)から約2ヶ月経過しましたが、能登半島では相変わらず小規模ながら地震
が続いている。<図ー3> ここで、2月の地震発生状況をまとめてみた。
2/1~2/27までの震度1以上の地震は124回発生したことになり、その中で志賀町地域(周辺
海域を含む)と輪島市地域(周辺海域を含む)は共に43回発生しているが、第4週に入ると
輪島市地域で多発するようになってきた。(<図ー1>の黄色部分)
一方、志賀町地域では第3週までは活発だったが、その後はほとんど低迷している。
しかし、志賀町陸域(輪島市との境界付近、西方海寄り-<図ー2>)の震央地点から南方向に
約13kmの地点には、現在は稼働停止中の「志賀原子力発電所」が存在している、稼働停止中
でも建屋内の原子炉は居続けている状態で、当地からでもわずか20kmほどしか離れていない
場所にあり、大地震により "想定外" の事が起きるかも知れない?
東日本大震災 (2011.3.11, M9.0) の東京電力 福島第一原発事故を思い出して下さい、あの
時も"想定外"の悪夢が起き、原子力発電所に対する "安全神話"は完全に崩れ去ってしまった
訳です。
<図ー1> 能登半島 地域別地震発生回数 (2月)
<図ー2> 震央分布図 (2月)
<図ー3> 能登半島 地域別最大震度 (2月)