2024年3月4日月曜日

 能登半島「震央分布図」に地震履歴詳細表示!




先月末から、千葉県東方沖や千葉県南部を震源とする地震が相次いで発生して

いる状況は、能登半島地震の経験者として気掛かりであり、一日も早く地震活

動が収まってくれるよう願いたい。


さて、前記事の能登半島「震央分布図」(<図ー2>)について、各震央地点の

地震履歴の詳細を表示できるようにしました。

ここをクリックすると見ることができます。



下の画像は、震央地点<珠洲市内陸-A>にマウスカーソルを合わせた場合の表示例。




















2024年2月28日水曜日

 能登半島その後の地震発生状況ー⑤




能登半島地震(本震)から約2ヶ月経過しましたが、能登半島では相変わらず小規模ながら地震

が続いている。<図ー3> ここで、2月の地震発生状況をまとめてみた。


2/1~2/27までの震度1以上の地震は124回発生したことになり、その中で志賀町地域(周辺

海域を含む)と輪島市地域(周辺海域を含む)は共に43回発生しているが、第4週に入ると

輪島市地域で多発するようになってきた。(<図ー1>の黄色部分)

一方、志賀町地域では第3週までは活発だったが、その後はほとんど低迷している。

しかし、志賀町陸域(輪島市との境界付近、西方海寄り-<図ー2>)の震央地点から南方向に

約13kmの地点には、現在は稼働停止中の「志賀原子力発電所」が存在している、稼働停止中

でも建屋内の原子炉は居続けている状態で、当地からでもわずか20kmほどしか離れていない

場所にあり、大地震により "想定外" の事が起きるかも知れない?

東日本大震災 (2011.3.11, M9.0) の東京電力 福島第一原発事故を思い出して下さい、あの

時も"想定外"の悪夢が起き、原子力発電所に対する "安全神話"は完全に崩れ去ってしまった

訳です。



<図ー1> 能登半島 地域別地震発生回数 (2月)













<図ー2> 震央分布図 (2月)














<図ー3> 能登半島 地域別最大震度 (2月)





















2024年2月22日木曜日

 能登半島その後の地震発生状況ー④




2月に入って3週間 (2.1~2.21) の地震発生回数を見てみると、震度1以上が

106回で中規模ながら地震が続いていて終息化していく気配が見受けられない。

志賀町地域(周辺海域を含む)<図-2>では、相変わらず頻発が続いており

特に志賀町内陸(<図-1>黄色円枠)では、32回と際立って多発していて、

この2地点で毎日1回以上起きている。

また、前週までと異なる点は、七尾市地域で新たに震源とする地震が2回発生

している<図-2>。これで能登半島北部(奥能登)と中央部の全ての地域の

いたるところで散発的に地震が起きている状況です。


<図-1>
















<図-2>


















2024年2月17日土曜日

 能登半島その後の地震発生状況ー③




今回は、地震発生が特に多発している志賀町地域(周辺海域を含む)の

2月に入って2週間 (2.1~2.14) の地震規模(マグニチュード)推移を

グラフ化してみた。

この期間でも、M2.0~M4.5の中規模程度の地震が発生していて、2月10日

には一日で5回も起きている。















2024年2月16日金曜日

 能登半島その後の地震発生状況ー②





前回記事に引き続き、今月に入って2週間 (2.1~2.14) の能登半島(周辺海域を含む)で発

生した地震状況を調べてみました。

依然として地震規模 <図ー2> は小さいながら、震度1以上は79回も発生しております。

特に志賀町地域(周辺海域を含む)では、やはり29回(前週の2倍)と多発していて懸念さ

れます。<図ー1>



<図ー1>
















<図ー2>















<図ー3> 震央分布図 (2/1~2/14)






















2024年2月10日土曜日

 能登半島その後の地震発生状況ー①




能登半島とその周辺では先月1日の能登半島地震以降、2月9日午後4時までに

震度1以上の地震が1612回発生しており、地震の発生回数は増減を繰り返し

ながら緩やかに減少しているものの、2月1日以降の1週間でも震度1以上が

43回(マグニチュード:M1.8~M4.4)観測されるなど、地震活動は依然と

して活発な状態です。<図ー1>


以前の記事でも特記しましたが、特に志賀町(周辺海域を含む)では、この

1週間でも15回の地震が頻発 <図ー2> しており、全体の35%を占めています。



<図ー1> 能登半島 震源分布図 (2024.2.1~2.7)

















<図ー2> 能登半島 地域別 地震発生回数





















2024年2月6日火曜日

 能登半島地震ー本震発生時の地下模式図!




能登半島地震については、地震専門家の解析によって徐々に明らかになって

来ていますが、大地震発生時の能登半島の地下の状況を模式図で改めて見て

みよう。


陸側断層が海側断層に沿ってずれ動いた「逆断層型」と言われており

その結果、能登半島北部側の沿岸沿い(輪島市など)では、最大約

4メートルの地盤隆起となり、地形が一変してしまった。


能登半島地下断面模式図(地図の黄色線の断面)