2018年12月30日日曜日

ガイドシステムの見直し



AVX赤道儀を使うのを機に、オートガイドシステムを見直しました。

まず、ガイドスコープを少しでも軽量化しました。

AstroStreet ガイドスコープ (昨年購入)
口径:60mm 、焦点距離:240mm (F4)
これで約800g。




















QHY5L-ⅡのPHD2 カメラ設定(ASCOM接続)
















カメラセットアップ




















基本デフォルト状態ですが、天文ハウスTOMITAさんの説明によると・・・
触るとしたら、GainとUSBTrafficぐらいということでした。

・Gain=感度
・Offset=ノイズ・バックグラウンド補正(感度に影響しますのであまり変更しない
 ことをお勧めします)
・Binning(ビニング)=BIN2*2にすると感度UPしますが、解像度は落ちます。したがって
 低解像度でのガイドとなりますので、感度不足を感じない場合は使用しません。
・ReadoutSpeed=画像の読み込み速度設定です。High及びUSBTrafficを下げると読み込み
 速度は速くなりますが、その分パソコンへの負荷が高くなります。パソコンの性能に
 よってソフトウェアがハングアップする場合はUSBTrafficを上げてください。
・Advancedの項目は設定不要です。









2018年12月24日月曜日

C9.25のドブテイルバー交換!




先日、バランス調整中の鏡筒落下事故の教訓から安定性を考えて

C9.25既存のビクセン規格(幅狭)アリガタレールを、CGE規格(幅広)

のドブテイルバーに交換しました。


Amazon,jpから購入。





















取付けた状態。
接眼部側の六角穴付ボルト(2本)は3.5mm
鏡筒先端側の六角穴付ボルト(1本)は5/32インチの
それぞれ違う六角レンチを使う必要があります。
(何故か理由がわかりません。)

2018年12月19日水曜日

Advanced VX 赤道儀の出番!!



NexStar 8SEを使って、オートガイドを練習していたところですが
マウントの特に南方向のバックラッシュ問題が浮かび上がり、何とか
解決できないものかと試行錯誤をしてきましたが、マウントを分解
して調べてみるとか、最悪メーカー修理に出す事も脳裏にありましたが
それで修復できるかというと、その保証は未定です。
最終的に、NexStar 8SEの使用を断腸の思いで諦めることにしました。
(別の部屋に移し冬眠に入る)


そこで休養中だった、もう1機のC9.25 + Advanced VX 赤道儀の出番です。
昨年短い間使ったことのある赤道儀です。

まずは、使うための機器調整から準備をする。

1.ハンドコントローラのファームウェア アップデート。
 CFMファイルを起動して、アップデートされたのは
 以前の記事のように、MCバージョンが確かに変わっています。















2.赤経軸のバランス取り。
 鏡筒が赤道儀の西側にあるときは、どうしても鏡筒側の
 重みでバランスを崩してしまう。(東側はバランスが取れる)

3.赤緯軸のバランス取り。
 ここで、ヒアリハットが起きました。
 鏡筒ロックネジ2箇所を少し緩めてずらしていく時に
 重みでなかなかずらないので、ロックネジを緩め
 過ぎてしまい、鏡筒が1.5メートル下の床面に落下
 してしまいました、幸い鏡筒曲面に凹みが一か所
 できた程度で済みました。
 ただ、鏡筒内の主鏡、副鏡などは、外観では大丈夫
 そうですが、実際に使ってみないと何とも言えません。
 
4.高度目盛 簡易極軸合わせ。

5.HCメニューキー
 ・北半球赤道儀モードに設定
 ・場所の設定(北緯、東経度)
 ・方向ボタン設定


とりあえず、以上の調整と設定を終えたところですが
後は好天を待つばかりです。
 






2018年12月13日木曜日

QHY5L-II-M オートガイダー購入!




当地では冬特有の悪天候が続いており、やきもきしているところですが
ウインターセール特価の表示に誘惑され、天文ハウスTOMITAさんから
QHYCCD QHY5L-IIモノクロ オートガイダーを衝動買いしてしま
いました。


・専用ケース

・本体

・同焦点リング

・31.7mmスリーブ

・シムリング2枚

・ガイドケーブル

・USBケーブル







・ドライバーCD

・日本語取扱説明書

・EZplanetary機能説明書

・保証書












<仕様>

・CCD形式: Aptina MT9M034
・有効画素: 1280×960
・CCD画角: 4.83mm×3.63mm
・CCDチップサイズ: 3.75×3.75ミクロン
・読み出し形式: プログレッシブスキャン
・シャッター: Electronic Rolling Shutter (ERS) 
・露出時間: 20μ秒-10分
・Q.E: 74%
・フレームレート: 39MB/s
                            30FPS/1280X960 、 44FPS/1024X768
                            75FPS/800X600、106FPS/640X480
                            200FPS/320X240
・ADC: On-chip , 14Bit (8 Bit output) 
・ダイナミックレンジ: >115dB
・望遠鏡との接続: 31.7mmスリーブ
・フランジバック: 10.4mm
・ガイド端子: RJ11
・電源供給: USBより供給
・サイズ: φ31.6x52mm
・重さ: 45g









2018年12月7日金曜日

手動ガイドをすることで何が分かる?




先日の手動ガイドを試した時の、最初の手順が違っておりました。

これは、Open PHD Guiding(PHD2)ディスカッションフォーラム
(PHD2ユーザーが、問題のトラブルシューティングについてここに
質問を投稿すると、アドバイスや回答をしてくれます。)の開発者の
メンバーの方から指摘されて分かりました。

私が手動ガイドを試した手順は、通常のオートガイドの途中で
手動ガイドツールを起動させましたが、正しくは次の通りです。

1.キャリブレーション完了後、自動的にオートガイド。
2.ループアイコンを押して、オートガイドを一時停止させる。
3.ここで、手動ガイドツールを起動する。

考えてみたらその通りですね、オートガイド状態の時に
手動ガイドをスタートさせては、おかしいことになりますから。

しかし、マニュアルユーザーガイドの手動ガイドのページには
手動ガイドツールの起動時期は一切書かれておりませんね。


さて、手動ガイドを行うことで、マウントの状態が分かるようです。
以下に、開発者メンバーの方のコメント

「手動ガイドツールを使用してNorthを数回クリックすると、ガイドの星が一方向に移動するのを確認できます。次にSouthを数回押し、ガイドの星が反対方向に動くのを見ます。星がまったく動かない場合は、decコントロールに問題があることがわかります。スターを北から南に戻すためにいくつかのガイドパルスが必要な場合は、バックラッシュが存在することを示します。バックラッシュのない完璧なマウントでは、北をクリックするとすぐにガイドの星が北に移動し、次に南を押すとすぐに星が移動します。バックラッシュ - すべてのマウントである程度まで存在します - 北から南への方向を逆転するときに遅れがあります。」










2018年12月6日木曜日

一方向赤緯ガイドの設定




手動ガイドテストでは、南方向のドリフト状況が著しく悪いことが確認できた。
今度は、一方向赤緯ガイド (uni-directional Dec guiding) テストをするために
PHD2の前準備設定をしてみました。


詳細設定の「アルゴリズム」タブを押して






















① 赤緯ガイドモードを「off」に設定。

② 「ローパス2」を選択。

③ 積極性を「50(%)」に。



<参考マニュアル・・・・・開発者記事引用>

一方向ガイドを設定するには、次の手順を実行します。

1.良いガイドスターを持つフィールドに移動し、ガイディンググラフウィンドウを開きます。Decガイドモードを「オフ」に設定してガイドを完全にディセーブルにし、ガイドを開始します。ガイドの星が北と南のどちらかにドリフトしているような明確な傾向が見えるようになるまでグラフを見てください。これを確認したら、Decガイドモードをリセットして正しい方向に修正を出します。たとえば、星が北に漂っている場合は、ガイドモードを「南」に設定します。

2.下降のために 'LowPass'または 'LowPass2'誘導アルゴリズムを使用し、かなり低い攻撃力率、たとえば50%で開始してください。積極性が高すぎる場合、補正によりロック位置の「間違った」側に星が押し込まれ、ドリフト速度が遅いドリフト速度が戻ってくるまで残る。このタイプのオーバーシュートを最小限に抑えるために、1つの大きな補正ではなく、少数の連続した小さな補正を発行する方が良いでしょう。

3.ガイディンググラフを見て、修正が正しい方向に出ていることを確認してください。星は、着実にオフターゲットを漂っているだけではありません。数分または数時間の間に、ドリフトの量が減少していることがわかります。これは、逆転のポイントに徐々に近づいていることを意味し、それに応じてDecガイドモードを変更する準備ができている必要があります。

4. ディザリングを行っている場合は、ディザリングパラメータを "RAのみ"に設定して、Decガイダンスを中断させないようにします。






2018年12月5日水曜日

手動ガイドを試す



12月1日、マウントにガイドパルス信号を出して、その動きを確認するために
手動ガイドを試してみました。



手動ガイド設定のダイアログ

















さしあたり、North方向を約7分間、South方向を約17分間の推移を
PHD2 Log Viewer ツールで見てみますと次のようになります。














プロット図にして分かり易くすると・・・。














これを見ると、500sec付近から南方向に信号を出した途端に
反発力が強く、北方向に戻されている状態です。
その後、約10分経過したころからようやく南方向にドリフト
してくる状態です。

やはり、このNexStar特有のあまりにも大きいバックラッシュ
があるからでしょうか?













2018年11月28日水曜日

バックラッシュテスト



11月26日、約10日振りに好天になったので
PHD2 (v2.6.5dev6)のツールでガイドアシスタントを約10分間起動後
バックラッシュテストをしてみました。


テスト結果




















思うようになってくれませんね!?
マウントが南へ750ミリ秒を移動するための34のガイドコマンドを
受け取った後でも何も起こりませんでした。 ( 合計25.5秒)。


デバッグlogファイルで記録されています。














これを見ると、マウントには大きな反発力がありそうです?。
また一つ悩みの種ができた感じです。



****************************************

ここでバックラッシュについて、PHD2 開発者の方の記事があります。

<直訳文>

バックラッシュ
ギアを使用して2つの軸を駆動するほとんどの望遠鏡マウントの典型的な欠点です(ほとんどのアマチュアマウントがギアを使用しているわけではありません)。 これは、2つの歯車が互いに噛み合わされている場合には、様々な緩みまたは緩みによって引き起こされます。 ある程度のたるみが必要であるか、またはギアが全く方向を逆転できない場合、単にロックアップするだけです。 ギアメッシュのこの義務的な(うまくいえば小さい)量のたるみは、方向の逆転がギアがもはや噛み合わされていない小さなデッドゾーンにドライブギアを短時間押し込むことを意味します。 その時点で、駆動モーターは回転し続けますが、マウント軸は動かないでしょう。 これは、モーターが逆方向にギアを再係合させるのに十分回転するまで続きます。 高品質ギヤードマウントのバックラッシュは非常に小さいので、通常はガイダンスには影響しません。 しかし、ローエンドのマウントではバックラッシが大きくなり、軸が希望の方向に動く前に方向の逆転が長く遅れることがあります。 ガイドの速度が1xのサイドレース以下であれば、バックラッシュはRAの問題ではありません。 そのような場合、RAモーターはガイド中に方向を変えることはないので、バックラッシュは見られません。 しかし、バックラッシュは、通常、偏差の問題です。なぜなら、ドライブモーターとギアは、星を追跡するために南北に移動する断続的なコマンドを除いて通常は静止しているからです。  Decの方向反転は、しばしばバックラッシュの遅れを引き起こします。  PHD2のガイディングアシスタントはこれを測定できます。サポートフォーラムでバックラッシュについての議論が頻繁に見られます。 原則としてバックラッシュは、偏心軸上のギアトレインを再メッシュ化するか、またはそれ以外の方法で改善することで最も効果的です。 マウントファームウェアでバックラッシュ補正や補正設定を使用しないでください。ほとんど不可避的にガイドが不安定になります。


色々と意見の分かれるところですが、特に黄色字部分の、マウントで
バックラッシュ補正設定をすれば、ほとんどの場合ガイドが不安定に
なることは避けようがないと書いてあります。








2018年11月23日金曜日

PHD2  v2.6.5dev6 をインストール!



PHD2の最新の開発用リリース(ver2.6.5dev6)をインストールしてみました。


ダウンロードはhttps://openphdguiding.org/development-snapshots/ から
(PHD2開発スナップショットビルド)

Googl翻訳版
















先日の、GA /バックラッシュテストで、テストを失敗しましたが
失敗しても、バックラッシュテストグラフが表示されるようです?。





 

1ピクセルあたりの秒角は?



オートガイドで試行錯誤の最中ですが、カメラ等の1ピクセルに相当する
画角(FOVp:Field of View per Pixel)について少し調べてみた。

その計算方程式があるそうで、次の式です。











この計算式は多分、三角関数に絡むものだと思いますが、数学が苦手
だった私には難しい方程式です。
そこで、1ピクセルに相当する画角(秒)を一瞬にして計算してくれる
ツールがあります。
画像スケール計算ツール

Googl翻訳ページ(数値は私の場合の値です)














事前に知りたい場合は、便利なツールですね。

あとは、皆さんも知ってのとおり、PHD2でガイド操作をすると
ガイドログテキストファイルとして、動作状況が記録されます
から、そのファイルのヘッダー部分に画角値「arc-sec」が表示
されていることで確認できます。

また、PHD2 ログビューア ツールでも、画面の上部に表示されています。















このガイドログファイルのDistanceの単位はすべてピクセルです。
そのピクセル値を、画角値「arc-sec」に変換してプロット図を
作ってみました。

















当然ですが、縦軸ピクセル単位とした場合と波形全般は変わりません。








2018年11月17日土曜日

Stellariumでの 赤道儀自動導入が何かおかしい?



Stellariumで赤道儀(NexStar 8SE)を自動導入すると、スコープ

十字架マーカーが赤経:20h00m00.00s、赤緯:00°00′00.00″の

位置に常時表示して、望遠鏡が実際に向いている方位、高度と

違った位置を表示します。(目標の天体にもスルーしない)

Stellarium (Ver:0.18.2)














念のために、Advanced VX (AVX)赤道儀でも使って試しましたが
同じ症状でした。

ということで原因がいまだに分かりません。

どなたか、解決方法がわかる方はおられませんでしょうか?











2018年11月16日金曜日

Advanced VX

MC ファームウェア アップデート公開!



Advanced VX (AVX)赤道儀のMC(モーターコントロール)の
ファームウェア更新が、今月から公開されている。

Celestronサイトのhttp://software.celestron.com/updates/CFM/CFM/
から、Firmware Revision Hiをクリックする。




































<更新内容の英文>
Retuned feedback loop. improves tracking slightly and slewing at rates 2 - 6.
Reduced drop error at the end of a goto operation.

<直訳文>
フィードバックループの再調整。 わずかにトラッキングを改善し、レート2-6でスルーします。
goto操作の終了時にドロップエラーが減少しました。



[参考] CGX 及びCGXLについても、更新公開されています。








ガイドアシスタントで初測定



11月15日、この日昼間は曇り空でしたが、夕方から約10日振りに
晴れてきたので、ガイドアシスタントを初めて起動させて測定してみました。


キャリブレーション結果の直交誤差:5.3で、ほぼ正常値。













ガイドアシスタント起動(5分間)
この前にも10分間測定するも、「Measure Declination Backlash」
(赤緯軸バックラッシュ測定)の一連のステップが30分以上経過
しても終了しないので、ストップし途中で中止。
















<<< 追加編集 >>>

「Show Backlash Graph」ボタンがアクティブにならないのは
そのすぐ下のほうに、次のようなワーニング表示が関係しています。

「Measuring backlash:Mount never established consistent south movie-test failed」

直訳すると・・・
「バックラッシュの測定:マウントは一貫性のないサウスムービーテストに失敗した」

ガイド星を北方向移動ステップ完了後、南方向を動かすプロセスで
バックラッシュ量が小さすぎるために、測定結果に反映できないので
はないかと思われます。



PHD2 ログビューア ツールで視覚化


キャリブレーション結果















赤緯軸バックラッシュ測定










推奨されるバックラッシュ補正量と、Show Backlash Graphによる
マウントの動きを確かめたかったのですが、次回に持ち越しです。














2018年11月7日水曜日

PHD2 「ガイドアシスタント」ツール



赤緯方向のバックラッシュが気になるので、「ガイドアシスタント」ツールを
使ってその関係を調べる前に、このツールの使い方をまとめてイメージング
してみました。
















1.通常のガイド開始後、ガイドアシスタントのスタートボタンをクリックする。
 (一時的にガイド切断し、測定開始)

2.10分間ほど測定し、ストップボタンで終了する。

3.「赤緯軸バックラッシュの測定」(Measure Declination Backlash)に
 チェックを入れてあるので、それがすぐ開始する。
 ※(星を見失った場合、ストップボタンで中断、準備を整えて再開)

4.バックラッシュの測定の完了後、終了して通常のガイドが再開。

5.測定結果のウインドウで、「Show Backlash Graph」ボタンをクリックする。
 (マウントの動きをグラフ化)








2018年11月6日火曜日

直交性エラーが解決



最近の天候は、雲のない晴天が2日間と続いたことがないですが
11月3日久しぶりの好天だったので、先日の直交性エラーを何とか
解決したいという思いから、試行錯誤してみました。

その結果、キャリブレーションの実行終了後、
「キャリブレーションから計算された赤経/赤緯の角度が疑わしい」の
ワーニング表示する問題について、とりあえず解決しました。


PHD2画面右下の詳細設定パラメータ(脳みそ)で
「ガイド」タブを開き、キャリブレーションステップ値を変更してみました。

「キャリブレーション赤緯」に、ガイド星のおおよその赤緯:30(度)を
入力すると、キャリブレーションステップ値は、今までの750(ms)から
900(ms)に変わって、この数値設定でキャリブレーションを開始。

























キャリブレーション実行状態は、West Stepと戻りのEast Stepは順調でしたが
North Stepに時間が掛り、戻りのSouth StepとBacklashは短時間で動作しました。
キャリブレーションは約3分で終了。(直交性エラー時は約8分も掛かる)


キャリブデータは
直交性エラー:3.5 (10未満)
赤経ステップ:13、赤緯ステップ:11
共に正常値を示していて、
「キャリブレーションから計算された赤経/赤緯の角度が疑わしい」の
ワーニング非表示となりました。















ガイド星が赤経、赤緯のどちらの方向にどの程度流れ、
どのタイミングで修正が入ったかを見てみます。
(オートガイド中の約10分間)



次に、ガイド中にガイド星がどのように動いたかを見てみます。
(オートガイド中の約10分間)

特に、赤緯方向(±共)に移動が目立つ。




続いて、ガイドを一時停止し、構図合わせ後(対象天体をアイピース視野中心)
ガイドを再開してからの状態(約11分間)を見てみます。

















6分経過後ぐらいから、赤緯の±共にガイド星の動き幅が大きくなってきています。




























2018年11月1日木曜日

アンチバックラッシュの設定準備



HCの「アンチバックラッシュ」機能の設定値を決めるために
実機で戸惑わないよう、手順をまとめてみました。





MENUキーを押し、アップキー/ダウンキーで
 「スコープセットアップ」を選択し、ENTER。




アップキー/ダウンキーで
 「アンチバックラッシュ」を選択し、ENTER。





アップキー/ダウンキーで
 「方位ポジティブ」を選択し、ENTER。




設定数値を入力して、ENTER。





 BACKキーを押し
アップキー/ダウンキーで
 「方位ネガティブ」を選択し、ENTER。





 

 設定数値(④と同じ)を入力して、ENTER。





 BACKキーを押し
アップキー/ダウンキーで
 「高度ポジティブ」を選択し、ENTER。




設定数値を入力して、ENTER。





  BACKキーを押し
アップキー/ダウンキーで
 「高度ネガティブ」を選択し、ENTER。





設定数値(⑧と同じ)を入力して、ENTER。














2018年10月29日月曜日

直交性エラーの解決ヒント!




直近(10/26早朝)のキャリブデータ














直交誤差のワーニング表示されることについて、最近お世話になっております
HIROPONさんのアドバイスと、お2人(ウッディさん、So cool meetingさん)の
ブログ記事を参考にさせていただき、直交性エラーを解決できそうなヒントに
たどり着きました。

それは、HCの「アンチバックラッシュ機能」で、初心者の私にとっては、初めて
耳にする機能です。
HCのメニューボタンで確認して見ると確かにありました、今までに一切触った
ことがないですから、設定値は当然のことですが、初期値の「00」表示のまま
ですね。

RA軸、DEC軸それぞれのポジティブ/ネガティブ設定値(DEC軸の方が、
二段階加速するそうなので、数値を大き目に)を色々と変えてみて、キャリ
ブレーション動作テストを、後日試してみようと考えています。









2018年10月27日土曜日

赤道儀のASCOM接続でオートガイド



PHD2をASCOM接続として使いたいと思い、その準備をしてみました。


PHD2の機器プロファイルの設定。
















接続システム



















接続は以下のようにしました。

HCのファームウェアアップデートに使っていた、ケーブルで
・赤道儀 → ハンドコントローラー → mini-B~USBケーブル → PC

ガイド星の撮像取り込みで
・ガイドスコープ → SSAG → USBケーブル → PC

従って、オートガイダー → オートガイドポート(赤道儀)接続用の
ケーブル(RJ-12)は必要がないということになります。


なお、PHD2の機器と接続の画面で、マウントの「接続」ボタンを
クリックすれば、赤道儀をコントロールできる小さなダイアログボックスが
表示し、その方向キーで制御できる。












直交誤差のワーニング表示される!



先日から、キャリブレーション動作がおかしい?
10月24日と26日にオートガイドの練習をしてみたところ・・・。


「キャリブレーションから計算された赤経/赤緯の角度が疑わしい」が表示される。














「詳細」をクリックすると
説明(英文)は、以前にも記事にしましたが、
「キャリブレーションで計算されたRA加点の迎角は疑問です。 通常、これらの角度はほぼ直交し、10度未満の「直交誤差」を有する。 この較正では、38.2度の誤差がありました。これは、極座標のアライメント不良、大きなDECバックラッシュ、RAの大きな周期誤差が原因です。」の翻訳内容。














前回(10月21日)の直交誤差は、10度未満の「5.6度」でノーエラー
なのに、今回はなぜそうなったのか?分からない。

極軸調整が不良なのか?、にしても星の自動導入では視野中心
とはいきませんが、ほぼ中心付近にとらえています。また、赤道儀の
バックラッシュ関係なのか?、原因を特定できません。
あとはエラーを無視してガイドは通常通り問題なく動作した。


どなたか、このような現象になり解決された方はおいでませんか?



ガイド中の、ガイド星の動きを比較


ノーエラーの10月21日と、エラーを表示した10月24日の
ガイド中の、ガイド星の動きをプロットして比較してみました。


10月21日 赤経、赤緯方向のズレと、修正推移プロット図
















10月24日 赤経、赤緯方向のズレと、修正推移プロット図
















特に、10月24日赤線のDECDistance(キャリブレーション結果から
計算された赤経方向のガイド星のズレ)を比較して見ると、一目瞭然で
プラス値に大きく波うっていて、修正タイミングも不規則な波形です。


次に、ガイド中のガイド星の動きについてプロットして比較してみます。

10月21日 ガイド星の動きプロット図

















10月24日 ガイド星の動きプロット図

















これも、10月24日 赤緯方向プラス値の方向へ頻繁に
動き回っている様子が分かります。


いま思い出してみると、キャリブレーション時の、赤緯ステップに
時間が掛かっていたようで、値が40以上を示していましたので
赤緯方向の動きに問題がありそうです?











2018年10月23日火曜日

オートガイド ログファイルの解析



10月21日のオートガイド状態を、ログファイルから解析してみました。

PHD2ガイディングは、何らかの操作をすれば、その都度ログファイルに
そのデータが記録されて残りますが、キャリブレーション、オートガイド
動作の記録も当然ログファイルを開いてみることができます。


ログファイル(ガイドスタート部分を表示)














カンマ付きテキストなのでExcelで読み込む。(ガイドスタート部分を表示)














ここで解析に必要なデータ項目は次の2つです。
•RARawDistance:キャリブレーション結果から計算された、赤経方向のガイド星のズレ。
 (単位はピクセル)
•DECRawDistance:キャリブレーション結果から計算された、赤緯方向のガイド星のズレ。
 (単位はピクセル)

これをプロット(グラフ視覚化)してみました。

まず、ガイド星が赤経、赤緯のどちらの方向にどの程度流れ、どのタイミングで修正が
入ったかを見てみます。

図1)キャリブレーション終了直後の、ガイド状態(約15分間)














赤経方向(赤線)は、0を挟んでプラス、マイナスと繰り返し修正が入っていることが
分かります。
平均値を計算すると約「+0.4」ピクセルで、ズレはおおむね0です。

一方、赤緯方向(青線)は、最初の1分間は極端なズレですが、それ以降はほぼ
一定方向にズレていった後に、修正が入っていることが分かります。
これも、平均値を計算すると約「+0.2」ピクセルです。


図2)ガイド動作途中で、構図合わせ後のガイド状態(約10分間)















次に、ガイド中にガイド星がどのように動いたかを見てみます。

図3)キャリブレーション終了直後の、ガイド状態(約15分間)














ガイド星の位置は、ほぼ±2ピクセルの範囲ですが、プラス値の赤経方向に
偏っていることが分かります。これは、極軸の未調整のズレと思います。


図4)ガイド動作途中で、構図合わせ後のガイド状態(約10分間)














今後は、できれば60分以上のガイド状態について検証したいと思います。