2024年3月4日月曜日

 能登半島「震央分布図」に地震履歴詳細表示!




先月末から、千葉県東方沖や千葉県南部を震源とする地震が相次いで発生して

いる状況は、能登半島地震の経験者として気掛かりであり、一日も早く地震活

動が収まってくれるよう願いたい。


さて、前記事の能登半島「震央分布図」(<図ー2>)について、各震央地点の

地震履歴の詳細を表示できるようにしました。





下の画像は、震央地点<珠洲市内陸-A>にマウスカーソルを合わせた場合の表示例。




















2024年2月28日水曜日

 能登半島その後の地震発生状況ー⑤




能登半島地震(本震)から約2ヶ月経過しましたが、能登半島では相変わらず小規模ながら地震

が続いている。<図ー3> ここで、2月の地震発生状況をまとめてみた。


2/1~2/27までの震度1以上の地震は124回発生したことになり、その中で志賀町地域(周辺

海域を含む)と輪島市地域(周辺海域を含む)は共に43回発生しているが、第4週に入ると

輪島市地域で多発するようになってきた。(<図ー1>の黄色部分)

一方、志賀町地域では第3週までは活発だったが、その後はほとんど低迷している。

しかし、志賀町陸域(輪島市との境界付近、西方海寄り-<図ー2>)の震央地点から南方向に

約13kmの地点には、現在は稼働停止中の「志賀原子力発電所」が存在している、稼働停止中

でも建屋内の原子炉は居続けている状態で、当地からでもわずか20kmほどしか離れていない

場所にあり、大地震により "想定外" の事が起きるかも知れない?

東日本大震災 (2011.3.11, M9.0) の東京電力 福島第一原発事故を思い出して下さい、あの

時も"想定外"の悪夢が起き、原子力発電所に対する "安全神話"は完全に崩れ去ってしまった

訳です。



<図ー1> 能登半島 地域別地震発生回数 (2月)













<図ー2> 震央分布図 (2月)














<図ー3> 能登半島 地域別最大震度 (2月)





















2024年2月22日木曜日

 能登半島その後の地震発生状況ー④




2月に入って3週間 (2.1~2.21) の地震発生回数を見てみると、震度1以上が

106回で中規模ながら地震が続いていて終息化していく気配が見受けられない。

志賀町地域(周辺海域を含む)<図-2>では、相変わらず頻発が続いており

特に志賀町内陸(<図-1>黄色円枠)では、32回と際立って多発していて、

この2地点で毎日1回以上起きている。

また、前週までと異なる点は、七尾市地域で新たに震源とする地震が2回発生

している<図-2>。これで能登半島北部(奥能登)と中央部の全ての地域の

いたるところで散発的に地震が起きている状況です。


<図-1>
















<図-2>


















2024年2月17日土曜日

 能登半島その後の地震発生状況ー③




今回は、地震発生が特に多発している志賀町地域(周辺海域を含む)の

2月に入って2週間 (2.1~2.14) の地震規模(マグニチュード)推移を

グラフ化してみた。

この期間でも、M2.0~M4.5の中規模程度の地震が発生していて、2月10日

には一日で5回も起きている。















2024年2月16日金曜日

 能登半島その後の地震発生状況ー②





前回記事に引き続き、今月に入って2週間 (2.1~2.14) の能登半島(周辺海域を含む)で発

生した地震状況を調べてみました。

依然として地震規模 <図ー2> は小さいながら、震度1以上は79回も発生しております。

特に志賀町地域(周辺海域を含む)では、やはり29回(前週の2倍)と多発していて懸念さ

れます。<図ー1>



<図ー1>
















<図ー2>















<図ー3> 震央分布図 (2/1~2/14)






















2024年2月10日土曜日

 能登半島その後の地震発生状況ー①




能登半島とその周辺では先月1日の能登半島地震以降、2月9日午後4時までに

震度1以上の地震が1612回発生しており、地震の発生回数は増減を繰り返し

ながら緩やかに減少しているものの、2月1日以降の1週間でも震度1以上が

43回(マグニチュード:M1.8~M4.4)観測されるなど、地震活動は依然と

して活発な状態です。<図ー1>


以前の記事でも特記しましたが、特に志賀町(周辺海域を含む)では、この

1週間でも15回の地震が頻発 <図ー2> しており、全体の35%を占めています。



<図ー1> 能登半島 震源分布図 (2024.2.1~2.7)

















<図ー2> 能登半島 地域別 地震発生回数





















2024年2月6日火曜日

 能登半島地震ー本震発生時の地下模式図!




能登半島地震については、地震専門家の解析によって徐々に明らかになって

来ていますが、大地震発生時の能登半島の地下の状況を模式図で改めて見て

みよう。


陸側断層が海側断層に沿ってずれ動いた「逆断層型」と言われており

その結果、能登半島北部側の沿岸沿い(輪島市など)では、最大約

4メートルの地盤隆起となり、地形が一変してしまった。


能登半島地下断面模式図(地図の黄色線の断面)









































2024年2月5日月曜日

 能登半島・志賀町周辺の活断層が不気味な存在!




以前の記事で、能登半島西側エリアでも群発地震が多発しているという記事を

書きましたが、特に能登半島中央部に位置する「志賀町」周辺の断層群で、今

回の能登半島地震が引き金となって?、地震が活発化しており不気味な存在に

なっています。


図の赤丸エリアの各断層の今後に要警戒!(東北大学・遠田晋次教授の資料引用)

























下の5つの図は、本震発生以降の1週間ごとの震央(震源)分布図。
志賀町地域では、明らかに群発地震が多発していることが見てとれる。


















































2024年2月4日日曜日

能登半島地震(本震)で2回の大規模断層破壊! 





当地では、現在でも能登半島地震の小さい余震が相変わらず続いており

2月に入ってからは毎日のように震度1 程度の地震が起こっています。


1月1日午後4時10分の本震当時を別のデータで解析した地震専門家がおります。

その方は、京都大学・後藤浩之教授(防災研究所 地震防災研究部門)で、能登半島

の中央部に位置する志賀町で震度7が観測された際、同町などで観測された波形の

データを分析、大規模断層破壊が少なくとも計2回(図の断層領域)起こっていた

可能性が明らかになった。































2024年2月2日金曜日

 能登半島地震は周辺の断層帯にも影響を与えて再び石川県で大地震発生のリスク?!




今回の能登半島地震が、北陸周辺の他の断層帯に与える影響を計算した、能登半島の地震に

詳しい金沢大学・平松良浩教授によると、能登半島の北東沖から佐渡沖(図の赤丸領域)に

かけて、そして能登半島西部沖の海底活断層(図の赤丸領域)、さらには加賀地方から富山

県にかけての断層帯がズレやすくなる、つまり地震が起きやすくなるという。


さらに、石川県の内陸 ”邑知潟断層帯”や”森本富樫断層帯”、富山県から岐阜県にまで伸び

る”庄川断層帯”など、いずれもM7を超える大地震が発生するリスクが指摘される断層帯。こ

ちらも計算によれば、今回の地震によって断層がズレやすくなっていることが分かった。特

に森本・富樫断層帯は、本当にいつ地震が起こってもおかしくないと言われている断層帯

で、周辺人口も多いことがあり、非常に大きな被害が出ることが予想されいて、金沢をはじ

め石川県加賀地方でも、今回のような震度7の巨大地震が再び発生する可能性があるという。




(金沢大学・平松教授 資料引用)
























2024年2月1日木曜日

 能登半島地震・1月1日本震発生当時の最新解析!




能登半島地震の発生から1ヶ月が経過しましたが、1月1日の本震当時の状況が

京都大学防災研-浅野公之准教授(強震動地震学)らのチームによって、地震計

で観測された波形データを基に推定し明らかになった。


震源となった石川県珠洲市付近から南西方向に延びる断層が1日午後4時10分過ぎに動き

始めて地震が発生。その13秒後には、震源付近から北東方向に走る断層が動く別の地震が

起きていたという。

2回の地震はいずれもM7・3相当と推計され、1回目の揺れが収まる前に2回目が発生し

た。チームは、1回目の地震で半島沿岸部の陸域断層で隆起が起き、2回目の別の断層で地

震「連動型地震」が発生し津波の主な原因となったとみている。

1回の地震と比べ、地震のエネルギーは約2倍に増大したと推計される、最初の揺れが収ま

る前に2回目の地震が起き、1分程度の激しい揺れとなって甚大な被害につながったとみら

れる。


























2024年1月30日火曜日

 能登半島西方沖エリアでも群発地震多発‼




前回記事では、今回の能登半島地震で佐渡沖の活断層が割れ残った状態だと

されていますが、能登半島の西側エリアでも、同様に活断層の割れ残りの

存在があるのではないかと想定されている? 実際にこのエリアでは小規模

ながら現在も群発地震が頻繫に発生していて今後が懸念されている。


また、東京大学地震研究所-佐竹健治教授によると、4枚の活断層(図の①~③、

もう1枚は佐渡沖に伸びる領域の断層)が最大4m滑ったことで津波が発生したと

いう。


能登半島の西側エリア (白色エリアは断層の割れ残りか?)

















能登半島西方沖エリアの (2024.1.1~1.27) 地震発生状況  (気象庁データ)


M5クラス=1回
M4クラス=3回
M3クラス=29回
M2クラス=109回
M1クラス=5回

▼発生時刻・震源地・マグニチュード(M)・最大震度

2024年01月27日06時27分頃 能登半島沖  M2.6 1
2024年01月27日04時41分頃 能登半島沖  M2.4 1
2024年01月26日14時40分頃 能登半島沖  M4.5 4
2024年01月25日13時10分頃 能登半島沖  M3.3 1
2024年01月25日11時15分頃 能登半島沖  M3.6 2
2024年01月23日10時34分頃 能登半島沖  M2.4 1
2024年01月22日14時32分頃 能登半島沖  M2.7 1
2024年01月22日04時46分頃 能登半島沖  M2.5 1
2024年01月22日03時27分頃 能登半島沖  M2.7 1
2024年01月21日12時26分頃 能登半島沖  M2.8 2
2024年01月19日17時24分頃 能登半島沖  M2.1 1
2024年01月19日08時35分頃 能登半島沖  M1.7 1
2024年01月19日08時03分頃 能登半島沖  M2.9 1
2024年01月19日07時06分頃 能登半島沖  M4.3 4
2024年01月19日05時08分頃 能登半島沖  M2.1 1
2024年01月19日04時40分頃 能登半島沖  M2.9 3
2024年01月18日14時26分頃 能登半島沖  M2.6 1
2024年01月18日06時10分頃 能登半島沖  M2.4 1
2024年01月17日04時04分頃 能登半島沖  M2.6 1
2024年01月16日18時48分頃 能登半島沖  M2.6 1
2024年01月16日18時45分頃 能登半島沖  M3.0 1
2024年01月16日06時52分頃 能登半島沖  M1.8 1
2024年01月15日09時19分頃 能登半島沖  M2.6 2
2024年01月15日08時36分頃 能登半島沖  M2.1 2
2024年01月14日18時16分頃 能登半島沖  M2.4 2
2024年01月14日07時49分頃 能登半島沖  M2.7 1
2024年01月14日03時56分頃 能登半島沖  M2.7 2
2024年01月13日17時03分頃 能登半島沖  M2.4 2
2024年01月13日08時56分頃 能登半島沖  M3.1 1
2024年01月12日16時06分頃 能登半島沖  M1.8 1
2024年01月12日14時35分頃 能登半島沖  M2.5 1
2024年01月12日11時15分頃 能登半島沖  M2.8 1
2024年01月11日23時35分頃 能登半島沖  M2.7 1
2024年01月11日22時45分頃 能登半島沖  M2.1 1
2024年01月10日23時21分頃 能登半島沖  M2.1 1
2024年01月10日20時10分頃 能登半島沖  M2.2 1
2024年01月10日20時04分頃 能登半島沖  M2.2 1
2024年01月10日19時02分頃 能登半島沖  M2.2 1
2024年01月10日08時58分頃 能登半島沖  M3.4 1
2024年01月10日04時02分頃 能登半島沖  M2.6 3
2024年01月10日02時51分頃 能登半島沖  M2.1 1
2024年01月10日01時59分頃 能登半島沖  M2.2 2
2024年01月10日00時17分頃 能登半島沖  M2.3 1
2024年01月09日20時16分頃 能登半島沖  M2.8 1
2024年01月09日16時18分頃 能登半島沖  M2.4 1
2024年01月09日15時03分頃 能登半島沖  M2.3 1
2024年01月09日06時56分頃 能登半島沖  M2.6 2
2024年01月09日05時45分頃 能登半島沖  M3.2 1
2024年01月08日22時24分頃 能登半島沖  M2.0 1
2024年01月08日21時48分頃 能登半島沖  M3.1 3
2024年01月08日21時18分頃 能登半島沖  M2.4 2
2024年01月08日20時48分頃 能登半島沖  M2.3 1
2024年01月08日20時43分頃 能登半島沖  M2.1 1
2024年01月08日19時52分頃 能登半島沖  M2.2 1
2024年01月08日05時07分頃 能登半島沖  M2.7 2
2024年01月07日22時31分頃 能登半島沖  M2.4 1
2024年01月07日22時13分頃 能登半島沖  M2.0 1
2024年01月07日11時19分頃 能登半島沖  M3.4 1
2024年01月07日07時38分頃 能登半島沖  M3.4 3
2024年01月07日03時00分頃 能登半島沖  M2.2 1
2024年01月07日02時05分頃 能登半島沖  M2.6 2
2024年01月07日01時34分頃 能登半島沖  M2.7 1
2024年01月07日01時08分頃 能登半島沖  M2.2 1
2024年01月07日00時57分頃 能登半島沖  M3.3 3
2024年01月06日23時23分頃 能登半島沖  M2.3 2
2024年01月06日23時20分頃 能登半島沖  M4.3 6弱
2024年01月06日19時18分頃 能登半島沖  M1.9 1
2024年01月06日18時15分頃 能登半島沖  M2.7 1
2024年01月06日18時03分頃 能登半島沖  M2.5 2
2024年01月06日15時47分頃 能登半島沖  M2.4 1
2024年01月06日10時24分頃 能登半島沖  M2.7 1
2024年01月06日08時12分頃 能登半島沖  M2.0 1
2024年01月06日08時12分頃 能登半島沖  M2.0 1
2024年01月06日04時53分頃 能登半島沖  M2.2 1
2024年01月06日02時54分頃 能登半島沖  M2.0 1
2024年01月06日01時59分頃 能登半島沖  M4.6 4
2024年01月06日00時18分頃 能登半島沖  M2.1 1
2024年01月05日23時08分頃 能登半島沖  M2.8 2
2024年01月05日23時03分頃 能登半島沖  M2.8 2
2024年01月05日21時27分頃 能登半島沖  M2.4 1
2024年01月05日21時04分頃 能登半島沖  M2.4 1
2024年01月05日19時14分頃 能登半島沖  M2.5 1
2024年01月05日17時43分頃 能登半島沖  M3.5 3
2024年01月05日13時56分頃 能登半島沖  M1.9 1
2024年01月05日09時57分頃 能登半島沖  M2.0 1
2024年01月05日07時15分頃 能登半島沖  M2.6 2
2024年01月05日06時39分頃 能登半島沖  M2.4 2
2024年01月05日03時14分頃 能登半島沖  M2.8 1
2024年01月05日00時10分頃 能登半島沖  M2.4 2
2024年01月04日17時47分頃 能登半島沖  M2.2 2
2024年01月04日16時49分頃 能登半島沖  M3.4 1
2024年01月04日16時39分頃 能登半島沖  M2.6 1
2024年01月04日15時38分頃 能登半島沖  M2.4 1
2024年01月04日13時58分頃 能登半島沖  M2.9 1
2024年01月04日13時02分頃 能登半島沖  M2.6 2
2024年01月04日10時51分頃 能登半島沖  M4.0 2
2024年01月04日06時02分頃 能登半島沖  M2.7 2
2024年01月04日04時35分頃 能登半島沖  M2.3 1
2024年01月04日04時32分頃 能登半島沖  M2.3 1
2024年01月04日04時04分頃 能登半島沖  M2.7 1
2024年01月04日02時47分頃 能登半島沖  M2.2 1
2024年01月04日00時06分頃 能登半島沖  M2.5 1
2024年01月03日21時31分頃 能登半島沖  M2.8 1
2024年01月03日20時55分頃 能登半島沖  M3.6 3
2024年01月03日19時01分頃 能登半島沖  M3.7 2
2024年01月03日18時18分頃 能登半島沖  M2.9 1
2024年01月03日18時08分頃 能登半島沖  M3.2 1
2024年01月03日17時57分頃 能登半島沖  M2.6 1
2024年01月03日17時32分頃 能登半島沖  M2.6 1
2024年01月03日14時55分頃 能登半島沖  M3.3 2
2024年01月03日13時40分頃 能登半島沖  M3.0 1
2024年01月03日13時26分頃 能登半島沖  M3.2 2
2024年01月03日12時37分頃 能登半島沖  M4.2 3
2024年01月03日10時00分頃 能登半島沖  M2.8 1
2024年01月03日09時04分頃 能登半島沖  M2.1 1
2024年01月03日08時45分頃 能登半島沖  M2.8 1
2024年01月03日07時19分頃 能登半島沖  M2.5 1
2024年01月03日04時44分頃 能登半島沖  M2.0 1
2024年01月03日04時17分頃 能登半島沖  M2.4 2
2024年01月03日03時22分頃 能登半島沖  M2.7 1
2024年01月03日01時21分頃 能登半島沖  M3.2 3
2024年01月03日01時16分頃 能登半島沖  M2.6 1
2024年01月02日23時48分頃 能登半島沖  M2.4 1
2024年01月02日23時33分頃 能登半島沖  M2.7 1
2024年01月02日22時31分頃 能登半島沖  M2.8 1
2024年01月02日22時26分頃 能登半島沖  M2.4 1
2024年01月02日21時16分頃 能登半島沖  M2.6 1
2024年01月02日20時42分頃 能登半島沖  M2.8 1
2024年01月02日20時16分頃 能登半島沖  M3.7 2
2024年01月02日19時40分頃 能登半島沖  M2.8 1
2024年01月02日18時59分頃 能登半島沖  M3.5 2
2024年01月02日18時38分頃 能登半島沖  M3.0 1
2024年01月02日17時56分頃 能登半島沖  M4.2 2
2024年01月02日17時13分頃 能登半島沖  M4.6 5強
2024年01月02日16時49分頃 能登半島沖  M2.9 2
2024年01月02日16時21分頃 能登半島沖  M2.8 2
2024年01月02日14時50分頃 能登半島沖  M2.4 1
2024年01月02日14時43分頃 能登半島沖  M2.8 1
2024年01月02日13時54分頃 能登半島沖  M3.1 2
2024年01月02日13時18分頃 能登半島沖  M2.7 1
2024年01月02日11時54分頃 能登半島沖  M2.8 1
2024年01月02日10時33分頃 能登半島沖  M2.9 1
2024年01月02日08時57分頃 能登半島沖  M2.8 2
2024年01月02日07時40分頃 能登半島沖  M3.5 2
2024年01月02日05時12分頃 能登半島沖  M2.7 3
2024年01月02日04時42分頃 能登半島沖  M4.9 4
2024年01月02日04時27分頃 能登半島沖  M4.7 3
2024年01月02日03時54分頃 能登半島沖  M3.5 2
2024年01月02日03時10分頃 能登半島沖  M2.9 2
2024年01月02日00時52分頃 能登半島沖  M3.4 2
2024年01月01日23時58分頃 能登半島沖  M3.7 3
2024年01月01日21時54分頃 能登半島沖  M4.2 3
2024年01月01日21時41分頃 能登半島沖  M3.9 2
2024年01月01日21時27分頃 能登半島沖  M3.2 2
2024年01月01日18時40分頃 能登半島沖  M4.7 5弱
2024年01月01日17時39分頃 能登半島沖  M4.0 2
2024年01月01日17時07分頃 能登半島沖  M5.2 4










2024年1月29日月曜日

 能登半島地震で割れ残った佐渡島西方沖活断層!




以前の記事 で能登半島の北東沖領域(佐渡島西方沖)で、今回の能登半島地震で

岩盤破壊が割れ残った活断層について書きましたが、更に、東京大学地震研究所 - 

佐竹健治教授は以下のように分析結果で指摘しています。


なぜ佐渡沖の活断層だけ割れ残ったのか・・・

割れ残ったのは佐渡沖の2枚の活断層(図の黄色と白色枠のエリア)で、動きが

大きかった能登半島沖の活断層は南西に傾いているのに対し、佐渡沖の活断層は

北西側に傾いていて傾きが逆方向のため、活断層の動きに差が生まれたといい

ます。

さらに、ここで規模の大きい地震が発生した場合は、佐渡沖の活断層は新潟県沿岸に

近いため、津波が到達するまでの時間の短さに注意が必要。「特に津波が大きくなり

そうなのは佐渡の小木、断層の真向かいにある上越・柏崎市あたり(図の濃紺矢印方向)

と考えられる。」




















佐渡沖・上中越沖の (2024.1.1~1.29) 地震発生状況  (気象庁データ)


地震規模:マグニチュード(M)
M6クラス=1回
M5クラス=2回
M4クラス=39回
M3クラス=33回
M2クラス=5回
M1クラス=0

▼発生時刻・震源地・マグニチュード(M)・最大震度

・2024年01月29日07時59分頃 佐渡付近 M3.7 1
・2024年01月25日19時24分頃 上中越沖 M3.5 1
・2024年01月19日22時06分頃 佐渡付近 M4.2 2
・2024年01月19日20時22分頃 佐渡付近 M4.3 2
・2024年01月18日10時51分頃 佐渡付近 M4.1 1
・2024年01月13日09時21分頃 佐渡付近 M4.0 1
・2024年01月12日05時54分頃 上中越沖 M4.2 1
・2024年01月11日12時21分頃 佐渡付近 M3.5 1
・2024年01月11日04時32分頃 佐渡付近 M4.1 1
・2024年01月10日20時02分頃 佐渡付近 M4.0 1
・2024年01月10日09時16分頃 佐渡付近 M3.6 1
・2024年01月10日08時54分頃 佐渡付近 M4.0 1
・2024年01月10日02時41分頃 佐渡付近 M3.5 1
・2024年01月09日20時10分頃 佐渡付近 M4.2 2
・2024年01月09日19時10分頃 佐渡付近 M3.9 1
・2024年01月09日18時55分頃 佐渡付近 M4.4 2
・2024年01月09日18時09分頃 佐渡付近 M3.9 1
・2024年01月09日17時59分頃 佐渡付近 M6.0 5弱
・2024年01月09日14時19分頃 上中越沖 M3.7 1
・2024年01月08日18時35分頃 佐渡付近 M3.5 1
・2024年01月08日06時18分頃 上中越沖 M3.8 1
・2024年01月08日03時57分頃 上中越沖 M2.3 1
・2024年01月06日23時44分頃 上中越沖 M2.7 1
・2024年01月06日23時43分頃 上中越沖 M3.3 2
・2024年01月06日16時43分頃 上中越沖 M3.7 1
・2024年01月06日14時30分頃 佐渡付近 M3.5 1
・2024年01月06日13時00分頃 佐渡付近 M3.5 1
・2024年01月06日05時43分頃 佐渡付近 M4.1 1
・2024年01月06日01時38分頃 佐渡付近 M4.1 1
・2024年01月05日18時23分頃 上中越沖 M3.8 1
・2024年01月05日15時03分頃 上中越沖 M4.0 1
・2024年01月05日10時56分頃 佐渡付近 M3.9 1
・2024年01月05日09時18分頃 上中越沖 M2.6 1
・2024年01月05日08時58分頃 上中越沖 M3.0 1
・2024年01月04日23時08分頃 佐渡付近 M3.9 1
・2024年01月04日21時30分頃 佐渡付近 M4.1 2
・2024年01月04日17時16分頃 佐渡付近 M5.0 3
・2024年01月04日04時38分頃 佐渡付近 M4.9 2
・2024年01月03日22時09分頃 佐渡付近 M4.0 1
・2024年01月03日20時45分頃 佐渡付近 M3.2 2
・2024年01月03日19時49分頃 上中越沖 M4.1 2
・2024年01月03日17時15分頃 佐渡付近 M4.0 1
・2024年01月03日17時02分頃 上中越沖 M2.8 1
・2024年01月03日13時04分頃 佐渡付近 M4.1 1
・2024年01月03日12時54分頃 上中越沖 M4.9 4
・2024年01月03日12時48分頃 佐渡付近 M4.1 1
・2024年01月03日10時36分頃 佐渡付近 M4.0 1
・2024年01月03日08時09分頃 佐渡付近 M3.3 1
・2024年01月03日05時54分頃 佐渡付近 M4.2 1
・2024年01月03日05時47分頃 上中越沖 M3.5 2
・2024年01月03日01時08分頃 佐渡付近 M3.3 1
・2024年01月02日21時42分頃 上中越沖 M3.2 1
・2024年01月02日18時50分頃 佐渡付近 M4.1 2
・2024年01月02日17時52分頃 佐渡付近 M4.2 1
・2024年01月02日16時54分頃 佐渡付近 M3.8 1
・2024年01月02日16時44分頃 佐渡付近 M2.9 2
・2024年01月02日15時02分頃 佐渡付近 M4.2 2
・2024年01月02日14時04分頃 佐渡付近 M3.5 1
・2024年01月02日11時51分頃 上中越沖 M3.9 1
・2024年01月02日11時38分頃 上中越沖 M3.2 1
・2024年01月02日08時15分頃 佐渡付近 M3.6 3
・2024年01月02日06時53分頃 上中越沖 M4.2 2
・2024年01月02日02時48分頃 佐渡付近 M4.3 2
・2024年01月02日02時33分頃 上中越沖 M4.6 3
・2024年01月02日01時42分頃 佐渡付近 M4.2 2
・2024年01月02日01時34分頃 佐渡付近 M3.9 2
・2024年01月01日23時03分頃 佐渡付近 M4.6 3
・2024年01月01日22時50分頃 佐渡付近 M4.0 3
・2024年01月01日22時36分頃 上中越沖 M3.7 2
・2024年01月01日22時17分頃 佐渡付近 M3.8 2
・2024年01月01日21時48分頃 佐渡付近 M4.3 2
・2024年01月01日21時40分頃 佐渡付近 M3.5 2
・2024年01月01日20時21分頃 佐渡付近 M4.1 3
・2024年01月01日18時52分頃 佐渡付近 M3.9 3
・2024年01月01日18時45分頃 佐渡付近 M4.8 3
・2024年01月01日18時06分頃 上中越沖 M4.7 3
・2024年01月01日17時48分頃 佐渡付近 M4.7 3
・2024年01月01日17時29分頃 上中越沖 M5.0 3
・2024年01月01日17時20分頃 上中越沖 M4.2 4
・2024年01月01日16時39分頃 上中越沖 M5.2 4
・2024年01月01日16時35分頃 佐渡付近 M4.3 3












2024年1月26日金曜日

 南海トラフ巨大地震の想定?- ②





前回記事に引き続き、今回は南海トラフ地震の「4つのシナリオ」を想定してみよう。


南海トラフ巨大地震は確認できる限り歴史上9回起きており、近い将来日本列島で発生する最

大の地震被害が想定されている。

南海トラフ巨大地震の想定の多くの場合では、陸域の真下が震源域となっている。震源に近

い地域では、阪神・淡路大震災(直下地震)の時のような激しい揺れが長く続く可能性があ

る。激しい揺れが長く続けば、多数の建物や設備などが倒壊・損壊する率が増し、人的被害

が一段と増えることが懸念されている。
















南海トラフで発生する地震を規模(想定震源断層域の面積)や被害の大きさなどから、「全

割れ」「半割れ」「一部割れ」「局所割れ」の4つに分類されている。


南海トラフで想定される地震 - 4つの分類



















『全割れ』


南海トラフの想定震源域の太平洋側が一気に襲われる巨大地震で、南海トラフ沿いのすべて

の地域で被害が生じる地震。過去の事例で「全割れ」に該当するといわれるのは1707年の宝

永地震。

















『半割れ』


想定される震源域のすべてが割れるのではなく、時間をおいて部分的に割れ目が伝播(でん

ぱ)する。これは「半割れ」と呼ばれる現象で、震源域の片方でM8以上の地震が発生した

後、残りの地域で連動して地震が起きる。

過去の例を見ると、こうした「半割れ」の時間差は2年から数十秒までとバラツキがある。具

体的に見ると、前回は昭和東南海地震(1944年)と昭和南海地震(46年)が2年差で発生

し、前々回の幕末(1854年)には安政東海地震の32時間後に安政南海地震が起きた。






















東北大学などの研究グループは、南海トラフ沿いで最初の巨大地震が発生した後の1週間以内

に同規模の後発地震が起きる確率が、平時の99~3600倍に高まることを明らかにしている。

国は南海トラフでM8~9級の巨大地震が、30年以内に70~90%の確率で起きると試算してい

るが、その発生日時を予知することは現在の地震学では不可能である。よって、震源域の片

方で地震が発生したら、ただちに残りの地域で連動地震を警戒する必要がある。

このケースで怖いのは、地震や津波で大きな被害が出ている地域の救出や支援、復旧活動を

している間に、被害が出ていなかった別の地域でも地震が発生することです。

復旧活動の途中で2度にわたって激しい揺れや大津波に襲われる地域もあるほか、他県など

からの救助や医療支援の手が十分行き届かなくなり、最悪の場合、経済損失額(GDP)は年間

100兆円以上にのぼるなど、被害の長期化が懸念される。











2024年1月25日木曜日

 南海トラフ巨大地震の想定?- ①




今回の能登半島地震を機に、今後想定される「南海トラフ地震」について調べてみた。


南海トラフ地震は、日本の太平洋沖合いで想定されるのだから余り関心がないと思っている

方はいませんか?、他人事ではありません、もし事が起こった場合には人的、建造物、イン

フラ、火災などあらゆる面で非常に甚大な被害・災害が想定され、極端な話し日本全体の国

民生活(経済)を揺るがすかも知れません?


まず、南海トラフ地震とは・・・


駿河湾(静岡県)から日向灘沖(宮崎県東部沖合)にかけてのプレート境界を震源域として

概ね100~150年間隔で繰り返し発生してきた大規模地震です。前回の南海トラフ地震(昭和

東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年))が発生してから80年が経過した現在

では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきています。


「南海トラフ」の区域を確認してみよう(図-1)


駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリ

ピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海

トラフ」といいます。


(図-1)日本付近のプレートの模式図



















地震発生メカニズム(図-2)


この南海トラフ沿いのプレート境界では、①海側のプレート(フィリピン海プレート)が陸

側のプレート(ユーラシアプレート)の下に1年あたり数cmの速度で沈み込んでいます。②

その際、プレートの境界が強く固着して、陸側のプレートが地下に引きずり込まれ、ひずみ

が蓄積されます。③陸側のプレートが引きずり込みに耐えられなくなり、限界に達して跳ね

上がることで発生する地震が「南海トラフ地震」です。①→②→③の状態が繰り返されるた

め、南海トラフ地震は繰り返し発生します。


(図-2)発生メカニズムの概念図



















過去事例(図-3)


南海トラフ地震の過去事例を見てみると、その発生過程に多様性があり、宝永地震(1707

年)のように駿河湾から四国沖の広い領域で同時に地震が発生したり、マグニチュード8クラ

スの大規模地震が隣接する領域で時間差をおいて発生したりしています。さらに、隣接する

領域で地震が続発した事例では、安政東海地震(1854年)の際には、その32時間後に安政南

海地震(1854年)が発生し、昭和東南海地震(1944年)の際には、2年後に昭和南海地震

(1946年)が発生するなど、その時間差にも幅があることが知られいる。


(図-3)過去に発生した南海トラフ地震の震源域の時空間分布































2024年1月24日水曜日

 能登半島地震・余震は数10年後まで続くか?




地震活動のパターンには3つのパターンがあります、多くの場合、大地震は突然発生しま

す。その震源近くでは、最初に発生した大地震よりも規模の小さい地震が引き続いて発生す

ることが多く、これを余震といいます。この場合、最初に発生した一番大きな地震のことを

本震といい、このような地震活動のパターンを「本震-余震型」といいます。

今のところ、今回の能登半島地震は「本震-余震型」と言われていますが、その地震活動が

終わるまでは判別できません。

1月1日夕に起きた能登半島地震は、過去の大地震と比べても余震の数が多くなっている。

発生直後の同じ期間で比べると、M7.8だった1993年の北海道南西沖地震とほぼ同じ。

いずれもM7.3だった1995年の阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)や2016年の熊本地震

の約3~4倍となっているという。

余震が多いことについて、政府の地震調査委員会の平田直委員長=東京大名誉教授は会見で

M7.6と地震の規模が大きかったことに加え、日本海側の海陸境界で発生した巨大地震の特

徴だと説明。


では、過去3大地震の以下の余震について比較してみました。


1)平成7年(1995年)兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)=本震:1月17日05時46分のM7.3(最大震度7)


最大余震は、1995年1月17日07時38分のM5.4の地震(最大震度4)

また、兵庫県南部地震の余震域の南西端に近接する領域で、2013年4月13日にM6.3の地震

(最大震度6弱)が発生。兵庫県南部地震発生以降、M5.0以上の地震は7回(1995年1月に5

回、同年2月に1回、2013年4月に1回)発生。

下の図(兵庫県)は、本震発生から約1ヶ月間に発生したM2以上の地震の震央を示してい

ます。丸の大きさは地震の規模(マグニチュード)の違いを表します。 この図から、余震は

本震の震央から北東と南西の方向に一本の帯状の領域(余震域)に沿って発生しており、全

体の長さは約50キロメートルに達していることが分かります。























2)平成16年(2004年)新潟県中越地震=本震:10月23日17時56分のM6.8(最大震度7)


最大余震は、2004年10月23日18時34分のM6.5の地震(最大震度6強)

下の図(新潟県)は、本震発生から約1ヶ月間に発生したM2以上の地震の震央を示してい

ます。丸の大きさは地震の規模(マグニチュード)の違いを表します。

この図から、M6以上の規模の大きな余震がいくつか発生していることが分かります。 本震

発生から約4日後(10月27日)にM6.1の余震が発生したほか、2週間以上(11月8日)経っ

てからもM5.9の比較的規模の大きな余震が発生しています。























3)平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)=本震:3月11日14時46分のM9.0(最大震度7)


最大余震は、2011年3月11日15時15分のM7.6の地震(最大震度6強)

下の図(東北地方東方沖)は、本震発生から約4ヶ月間に発生したM5以上の地震の震央を示

しています。丸の大きさは地震の規模(マグニチュード)の違いを表します。

余震は長さ500キロメートル、幅200キロメートルの広い範囲で発生しています。

その後、2012年12月7日にM7.3、2013年10月26日にM7.1、2014年7月12日にM7.0な

ど、本震以後M5以上の余震が頻繫に繰り返して発生しています。






















以上の過去の事例から、能登半島地震の「余震」は数年後、あるいは数10年後まで続くので

はないだろうか?








2024年1月23日火曜日

 地震を誘発する "流体" (水溜まり)とは?




以前にも記事にしましたが、地震を誘発する地下の"流体"(水溜まり)について、

東京大学地震研究所地震予知研究センター長の上嶋誠教授によると、能登半島の先端にある

珠洲市の地下十数kmには、“巨大な水溜まり”があることがわかっていますと言う。

(以下、上嶋誠教授の説明)

まず大前提として、内陸地震が発生する原因はプレートが割れることです。プレートが別の

プレートによって圧力を加えられ、ある日割れてしまうことで、地震が発生します。では、

どこが割れやすいかを考えると、前述の“水”がある場所の周辺です。

ただ注意してほしいのは、この地下に水がある場所が、震源地そのものになることはあまり

ないんです。地震は水のある場所ではなく、その周辺で発生します。水がある場所は、スム

ーズにプレートが動いてひずみが溜まりにくいのに対して、そのすぐ近くの水のないプレー

トは摩擦で動けず、ひずみが溜まりやすい。その結果、地震が起きると考えることができま

すね。地震を引き起こした断層の根本には、たいていの場合、大量の水が存在するので、今

はその水がどこに、どのように存在するのか調べています。

だが、ことは10km以上の地中深くの話。水を見つけることは容易でない。

そこで私たち研究グループでは、MT法という手法を用いて地下の状態を調べています。水が

ある場所は電気抵抗が減り、電気が流れやすいので、電磁気を使えば地下に存在する水の検

出が可能です。地下の深部を調べるためには、より長周期のゆっくりした電磁場変動を調べ

る必要があります。このために1カ所の調査を1カ月程度継続してデータを取っています。ま

た、電話回線を利用したネットワークMT法という手法も開発しています。これなら一度に数

十kmの広範囲を調べられますが、電話回線が光ファイバーに置き換わりつつあり、今後は利

用できなくなりそうです。

そもそも観測値から、実際の地下構造を三次元で求める計算式を開発したのが2000年代の初

頭。多くの研究者が活用し、地下の三次元構造が明らかになりだしたのが、2010年ぐらいか

らです。なので、まだ日本全国を網羅的に調査できているわけではありません。ただ、東日

本大震災後の内陸誘発地震域や熊本地震域など、大地震が起こった場所の地下に大量の水が

確認できました。実際にはその地中に水のある場所が点在しているという状態です。


たとえば、福島県いわき市と茨城県北茨城市の間に存在する水溜まり。(下の図)

ここは、東日本大震災後の2011年4月11日に、マグニチュード7の地震が発生した場所で

す。調べてみると、震源になった場所そのものには水がありませんでした。しかし、震源の

さらに下には、水が溜まっていました。水の上にある岩盤はより動きやすく、地震を起こし

やすいと考えることができるかもしれません。また、富山県と岐阜県の県境には、牛首断

層、跡津川断層、高山・大原断層帯という3つのベルトがあって、非常に活発な活動があると

されています。そのなかのひとつは、1855年に震度7の地震を引き起こしたとされていま

す。その周辺でも水が確認されているので、非常に注意が必要です。流体と地震の研究はま

だまだ発展途上ですが、“何かが起きる場所”と考えて、間違いはなさそうです。