2018年11月28日水曜日

バックラッシュテスト



11月26日、約10日振りに好天になったので
PHD2 (v2.6.5dev6)のツールでガイドアシスタントを約10分間起動後
バックラッシュテストをしてみました。


テスト結果




















思うようになってくれませんね!?
マウントが南へ750ミリ秒を移動するための34のガイドコマンドを
受け取った後でも何も起こりませんでした。 ( 合計25.5秒)。


デバッグlogファイルで記録されています。














これを見ると、マウントには大きな反発力がありそうです?。
また一つ悩みの種ができた感じです。



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ここでバックラッシュについて、PHD2 開発者の方の記事があります。

<直訳文>

バックラッシュ
ギアを使用して2つの軸を駆動するほとんどの望遠鏡マウントの典型的な欠点です(ほとんどのアマチュアマウントがギアを使用しているわけではありません)。 これは、2つの歯車が互いに噛み合わされている場合には、様々な緩みまたは緩みによって引き起こされます。 ある程度のたるみが必要であるか、またはギアが全く方向を逆転できない場合、単にロックアップするだけです。 ギアメッシュのこの義務的な(うまくいえば小さい)量のたるみは、方向の逆転がギアがもはや噛み合わされていない小さなデッドゾーンにドライブギアを短時間押し込むことを意味します。 その時点で、駆動モーターは回転し続けますが、マウント軸は動かないでしょう。 これは、モーターが逆方向にギアを再係合させるのに十分回転するまで続きます。 高品質ギヤードマウントのバックラッシュは非常に小さいので、通常はガイダンスには影響しません。 しかし、ローエンドのマウントではバックラッシが大きくなり、軸が希望の方向に動く前に方向の逆転が長く遅れることがあります。 ガイドの速度が1xのサイドレース以下であれば、バックラッシュはRAの問題ではありません。 そのような場合、RAモーターはガイド中に方向を変えることはないので、バックラッシュは見られません。 しかし、バックラッシュは、通常、偏差の問題です。なぜなら、ドライブモーターとギアは、星を追跡するために南北に移動する断続的なコマンドを除いて通常は静止しているからです。  Decの方向反転は、しばしばバックラッシュの遅れを引き起こします。  PHD2のガイディングアシスタントはこれを測定できます。サポートフォーラムでバックラッシュについての議論が頻繁に見られます。 原則としてバックラッシュは、偏心軸上のギアトレインを再メッシュ化するか、またはそれ以外の方法で改善することで最も効果的です。 マウントファームウェアでバックラッシュ補正や補正設定を使用しないでください。ほとんど不可避的にガイドが不安定になります。


色々と意見の分かれるところですが、特に黄色字部分の、マウントで
バックラッシュ補正設定をすれば、ほとんどの場合ガイドが不安定に
なることは避けようがないと書いてあります。








2018年11月23日金曜日

PHD2  v2.6.5dev6 をインストール!



PHD2の最新の開発用リリース(ver2.6.5dev6)をインストールしてみました。


ダウンロードはhttps://openphdguiding.org/development-snapshots/ から
(PHD2開発スナップショットビルド)

Googl翻訳版
















先日の、GA /バックラッシュテストで、テストを失敗しましたが
失敗しても、バックラッシュテストグラフが表示されるようです?。





 

1ピクセルあたりの秒角は?



オートガイドで試行錯誤の最中ですが、カメラ等の1ピクセルに相当する
画角(FOVp:Field of View per Pixel)について少し調べてみた。

その計算方程式があるそうで、次の式です。











この計算式は多分、三角関数に絡むものだと思いますが、数学が苦手
だった私には難しい方程式です。
そこで、1ピクセルに相当する画角(秒)を一瞬にして計算してくれる
ツールがあります。
画像スケール計算ツール

Googl翻訳ページ(数値は私の場合の値です)














事前に知りたい場合は、便利なツールですね。

あとは、皆さんも知ってのとおり、PHD2でガイド操作をすると
ガイドログテキストファイルとして、動作状況が記録されます
から、そのファイルのヘッダー部分に画角値「arc-sec」が表示
されていることで確認できます。

また、PHD2 ログビューア ツールでも、画面の上部に表示されています。















このガイドログファイルのDistanceの単位はすべてピクセルです。
そのピクセル値を、画角値「arc-sec」に変換してプロット図を
作ってみました。

















当然ですが、縦軸ピクセル単位とした場合と波形全般は変わりません。








2018年11月17日土曜日

Stellariumでの 赤道儀自動導入が何かおかしい?



Stellariumで赤道儀(NexStar 8SE)を自動導入すると、スコープ

十字架マーカーが赤経:20h00m00.00s、赤緯:00°00′00.00″の

位置に常時表示して、望遠鏡が実際に向いている方位、高度と

違った位置を表示します。(目標の天体にもスルーしない)

Stellarium (Ver:0.18.2)














念のために、Advanced VX (AVX)赤道儀でも使って試しましたが
同じ症状でした。

ということで原因がいまだに分かりません。

どなたか、解決方法がわかる方はおられませんでしょうか?











2018年11月16日金曜日

Advanced VX

MC ファームウェア アップデート公開!



Advanced VX (AVX)赤道儀のMC(モーターコントロール)の
ファームウェア更新が、今月から公開されている。

Celestronサイトのhttp://software.celestron.com/updates/CFM/CFM/
から、Firmware Revision Hiをクリックする。




































<更新内容の英文>
Retuned feedback loop. improves tracking slightly and slewing at rates 2 - 6.
Reduced drop error at the end of a goto operation.

<直訳文>
フィードバックループの再調整。 わずかにトラッキングを改善し、レート2-6でスルーします。
goto操作の終了時にドロップエラーが減少しました。



[参考] CGX 及びCGXLについても、更新公開されています。








ガイドアシスタントで初測定



11月15日、この日昼間は曇り空でしたが、夕方から約10日振りに
晴れてきたので、ガイドアシスタントを初めて起動させて測定してみました。


キャリブレーション結果の直交誤差:5.3で、ほぼ正常値。













ガイドアシスタント起動(5分間)
この前にも10分間測定するも、「Measure Declination Backlash」
(赤緯軸バックラッシュ測定)の一連のステップが30分以上経過
しても終了しないので、ストップし途中で中止。
















<<< 追加編集 >>>

「Show Backlash Graph」ボタンがアクティブにならないのは
そのすぐ下のほうに、次のようなワーニング表示が関係しています。

「Measuring backlash:Mount never established consistent south movie-test failed」

直訳すると・・・
「バックラッシュの測定:マウントは一貫性のないサウスムービーテストに失敗した」

ガイド星を北方向移動ステップ完了後、南方向を動かすプロセスで
バックラッシュ量が小さすぎるために、測定結果に反映できないので
はないかと思われます。



PHD2 ログビューア ツールで視覚化


キャリブレーション結果















赤緯軸バックラッシュ測定










推奨されるバックラッシュ補正量と、Show Backlash Graphによる
マウントの動きを確かめたかったのですが、次回に持ち越しです。














2018年11月7日水曜日

PHD2 「ガイドアシスタント」ツール



赤緯方向のバックラッシュが気になるので、「ガイドアシスタント」ツールを
使ってその関係を調べる前に、このツールの使い方をまとめてイメージング
してみました。
















1.通常のガイド開始後、ガイドアシスタントのスタートボタンをクリックする。
 (一時的にガイド切断し、測定開始)

2.10分間ほど測定し、ストップボタンで終了する。

3.「赤緯軸バックラッシュの測定」(Measure Declination Backlash)に
 チェックを入れてあるので、それがすぐ開始する。
 ※(星を見失った場合、ストップボタンで中断、準備を整えて再開)

4.バックラッシュの測定の完了後、終了して通常のガイドが再開。

5.測定結果のウインドウで、「Show Backlash Graph」ボタンをクリックする。
 (マウントの動きをグラフ化)








2018年11月6日火曜日

直交性エラーが解決



最近の天候は、雲のない晴天が2日間と続いたことがないですが
11月3日久しぶりの好天だったので、先日の直交性エラーを何とか
解決したいという思いから、試行錯誤してみました。

その結果、キャリブレーションの実行終了後、
「キャリブレーションから計算された赤経/赤緯の角度が疑わしい」の
ワーニング表示する問題について、とりあえず解決しました。


PHD2画面右下の詳細設定パラメータ(脳みそ)で
「ガイド」タブを開き、キャリブレーションステップ値を変更してみました。

「キャリブレーション赤緯」に、ガイド星のおおよその赤緯:30(度)を
入力すると、キャリブレーションステップ値は、今までの750(ms)から
900(ms)に変わって、この数値設定でキャリブレーションを開始。

























キャリブレーション実行状態は、West Stepと戻りのEast Stepは順調でしたが
North Stepに時間が掛り、戻りのSouth StepとBacklashは短時間で動作しました。
キャリブレーションは約3分で終了。(直交性エラー時は約8分も掛かる)


キャリブデータは
直交性エラー:3.5 (10未満)
赤経ステップ:13、赤緯ステップ:11
共に正常値を示していて、
「キャリブレーションから計算された赤経/赤緯の角度が疑わしい」の
ワーニング非表示となりました。















ガイド星が赤経、赤緯のどちらの方向にどの程度流れ、
どのタイミングで修正が入ったかを見てみます。
(オートガイド中の約10分間)



次に、ガイド中にガイド星がどのように動いたかを見てみます。
(オートガイド中の約10分間)

特に、赤緯方向(±共)に移動が目立つ。




続いて、ガイドを一時停止し、構図合わせ後(対象天体をアイピース視野中心)
ガイドを再開してからの状態(約11分間)を見てみます。

















6分経過後ぐらいから、赤緯の±共にガイド星の動き幅が大きくなってきています。




























2018年11月1日木曜日

アンチバックラッシュの設定準備



HCの「アンチバックラッシュ」機能の設定値を決めるために
実機で戸惑わないよう、手順をまとめてみました。





MENUキーを押し、アップキー/ダウンキーで
 「スコープセットアップ」を選択し、ENTER。




アップキー/ダウンキーで
 「アンチバックラッシュ」を選択し、ENTER。





アップキー/ダウンキーで
 「方位ポジティブ」を選択し、ENTER。




設定数値を入力して、ENTER。





 BACKキーを押し
アップキー/ダウンキーで
 「方位ネガティブ」を選択し、ENTER。





 

 設定数値(④と同じ)を入力して、ENTER。





 BACKキーを押し
アップキー/ダウンキーで
 「高度ポジティブ」を選択し、ENTER。




設定数値を入力して、ENTER。





  BACKキーを押し
アップキー/ダウンキーで
 「高度ネガティブ」を選択し、ENTER。





設定数値(⑧と同じ)を入力して、ENTER。