WinJUPOSは、この2月にプログラムを待望の日本語訳としてリリースされ
ユーザーの皆さんに大変喜んでいただいており、翻訳に携わった者として
改めてその遣り甲斐を感じているところです。
さて、このソフトの新バージョンが近日中に公開される予定です。
詳細な内容は分かりませんが、差し当たり、WinJUPOSヘルプに「略語の一覧」
が項目に加わります、これは当方からプログラム製作者のGrischa Hahn氏に
要望していたものです。
WinJUPOSは、この2月にプログラムを待望の日本語訳としてリリースされ
ユーザーの皆さんに大変喜んでいただいており、翻訳に携わった者として
改めてその遣り甲斐を感じているところです。
さて、このソフトの新バージョンが近日中に公開される予定です。
詳細な内容は分かりませんが、差し当たり、WinJUPOSヘルプに「略語の一覧」
が項目に加わります、これは当方からプログラム製作者のGrischa Hahn氏に
要望していたものです。
WinJUPOS(12.0.6)プログラムの日本語文字表記の一部に誤りが見つかりましたので
修正してお詫びいたします。
プログラムのツールメニュー「天体暦」を選択、天体暦ウインドウの
「伸長」を「離角」、「軽い時間」を「光差」にそれぞれが修正する文字です。
(画像は既に修正済みで表示してあります)
修正方は次のようにお願いします。
WinJUPOSを最初にインストールして関連ファイルが格納されている場所(デフォルトでは
C:\Program Files)の「WinJUPOS 12.0.6」フォルダーを開き、その中の「_lang」フォル
ダーを開くと「WinJUPOS_Japanese.xml」がありますが、このファイルを次の修正XML
ファイル(Zip圧縮フォルダ)をダウンロードしていただき、置き換えて(上書き)下さい。
(ダウンロードした修正ファイルは解凍して、セキュリティブロック解除をお忘れなく)
先日、SharpCapベータ版のアップデート(v4.0.7644.0)がありましたが
プログラムを起動して最初に次のようなダイアログが表示し、下のほうを
よく見ると・・・。
「このベータ版は、次の時点で動作しなくなります。2021年6月1日」と
書いてあります。
以前は「5月1日」と表示してあった事から、あくまでも想定ですが正式
リリース時期は、当初の予定より1か月程遅れそうです?。
昨年に入手してそのまま使っていなかった、天体撮影ソフト「ステラショット2」を、
とりあえずセットアップのみしてみました。
このソフトを購入した最大理由は、今まで「オールスターポーラーアライメント」
で極軸合わせをしていたのですが、ステラショット2からは新機能として
「スーパー・ポーラー・アライメント」が加わったことで、当方の観測環境が
南側方位に限定されているため、極軸合わせの精度を高めてくれることを期待して
用意しました。
この機能は、星空を撮影しその動きを解析することで、極軸のズレを検出。その後
明るい星を導入して、画面内で中心になるように赤道儀を調整することで、極軸合
わせができます。
まだ他にも新機能はありますが、これからおいおいと使い慣れていきたいと思いま
す。
火星で見たものを地図を表示して比較する、S&Tの 「Mars Profiler」ツール の
使い方備忘録です。
① 左上には日付と時刻が表示され、ルーチンを開いたときには、コンピュータの時計から
判断した現在の時刻に初期化されている。日時を変更して「Calculate using」ボタンをクリ
ックすると、別の時間の結果が表示される。また、次の行のボタンをクリックすると、1日ま
たは1時間単位で時間を戻したり進めたりすることができる。このツールはユニバーサルタイ
ム(UT、グリニッジ標準時と同じ)を採用しており、時刻ボタンの下には、コンピュータの
現在の設定に基づいて、UTとローカルタイムとのオフセットが表示され、手動で時刻を変更
する場合は、観測を行う現地時間に対応したユニバーサルタイムを入力する。
② 右上は、CGによる火星の地図で、火星の主なアルベド(濃淡)の特徴を示している。ル
ーチンを開くと、南が上になっており、北半球のニュートン反射鏡で見られる反転した視界
と一致している。赤丸は、地球に向かって真正面から見た惑星表面の領域を示す。
火星経度の目盛りは、地図の南端に表示される(直視・鏡視)。なお、ここでいう「北」
「南」「東」「西」は天空の方向であり、火星経度が西に向かって大きくなる赤い惑星の表
面上の方向ではない。
③ 時刻ボタンと地図の下には、望遠鏡の視野に合わせて地図の向きを変えるための3つのボ
タンがある。[直視=Direct view] では、天の北を上に、天の東を左にします。デフォルトの
[反転表示=Inverted view]では、南を上に、西を左にします。[ミラー反転=Mirror
reversed]は、北が上、西が左になり、北半球で星を対角線上に置いて使用するカタディオ
プトリック式(ミラーレンズ式)や屈折式の望遠鏡のほとんどの見え方と一致する。
火星は地球と同じ方向に回転している。そのため、望遠鏡で真正面(天の北を上に、東を左
に)から見た場合、時間ごとに火星の表面の模様が左から右に移動する。しかし、多くの天
体望遠鏡は、南を上にして見たり、北を上にして鏡を反転させて見たりしているので、いず
れの場合も、時間の経過とともに赤い惑星の表面の模様が右から左に移動していくように見
える。これは、「+1時間」ボタンを繰り返しクリックすることで確認できる。
火星の1日は24時間37分。つまり、地球の1日23時間56分では、火星は自転を1周していな
いことになる。つまり、24時間間隔で望遠鏡で火星を見ると、少しだけ「逆回転」している
ように見える。これは、「+1日」ボタンを繰り返しクリックすることで確認できる。
④ 画面下部には、地図を作成した日時に対応する火星の明るさや地球からの距離などのデ
ータが表示される。
(a) [見かけの大きさ=Apparent visual magnitude]
(b) [地球からの距離=Distance from Earth]
注):地球と太陽の平均距離を基準とした1天文単位(a.u.)は、1億4,959万8,000km
(9,295万6,000マイル))
(c) [イルミネーション=Illumination]とは、惑星の位相のこと(100%がフル)
(d) [火星の北極の位置角(p.a.)=Position angle of north pole]は、天の北から東に向か
って反時計回りに測る。つまり、p.a.が10°であれば、火星の北極が天の北からやや東に
傾いていることを意味し、p.a.が350°であれば、やや西に傾いていることを意味する。
(e) [角径=Angular diameter]とは、天空で火星がどれだけ大きく見えるかを示すもので、
単位はアークセコンド(1/3600度)
(f) [中心子午線=Central-meridian longitude]は、火星の中心を極から極へと結ぶ想像上の
線の火星の経度。
木星の4つのガリレオ衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)の軌道上での位置を
調べたい時に役立つ、S&Tの「Jupiter's Moons」ツールの使い方をまとめてみました。
今更なんでかと思われますが、だいぶ前に使っていたのですが年を重ねると使い方を忘れ
てしまっているため、今回備忘録にしました。
※(ツール名の「Moon」は普通は「月」の意ですが、ここの場合「衛星」を意味します、
特にEU圏では、この「Moon」を使っているようです)
① 木星に対するイオ(I)、エウロパ(E)、ガニメデ(G)、カリスト(C)の位置を
示す図。
② 望遠鏡の見え方に合わせて図の向きを変える。
・[Direct view] :天の北を上、天の東を左にしたもの(一般的な星座早見盤)
・[Inverted view ] :南を上に、西を左にしたもの(ニュートン反射鏡)
・[Mirror reversed] :北が上、西が左にしたもの(星空対角線を使用した屈折望遠鏡)
③ ・UT:世界標準時。
・UTからのタイムゾーンオフセット:日本時刻はUTよりも9時間早い。
・[Calculate sing entered date and time]:任意の入力された日付と時刻で計算。
・[Reset to current date & time]:現在の日付と時刻にリセット。
・隣接するボタンで1日、1時間、10分単位で時間を遡ったり進めたりする。
④ 木星の基本データ (画面右から)
・[Magnitude]:見かけの明るさ。
・[Anguler Size]:角直径(秒単位)。
・[Distance]:木星の地球からの距離(天文単位 a.u.)。
・[System Ⅱ longitude]:中心子午線のシステムII経度(約100°にある大赤斑が見える
かどうかの目安)
⑤ 衛星の現象
木星を横切る衛星(またはその影)の通過。
木星の背後にある衛星の掩蔽。
木星の影による衛星の食。
ets.
衛星がどのような状態(位置)にあるかの表。
天文年鑑で調べる手もありますが、このツールで任意の日付と時刻を入力すること
により、観測スケジュールが組める。
【関 連】
「木星の大赤斑の通過時間」を調べるには このサイトページ を参考にして下さい。
前回記事 後段の、実際のADC(大気分散補正器)使用手順をもう少し要約してみました。
(ただし、重複する部分も有ります)
1. この補正器は、焦点比F/Dが10以上の場合にのみ使用できます。そのため、 ほとんどの場合、バーローレンズの後に設置する必要があります。そうしな いと、補正器によって光学収差が発生してしまいます。さらに、前述したよ うに、これによってADCを焦点面に十分に近づけることができます。フィル ターホイールを使用する場合、光路内での位置は重要ではありませんが、 ADCを焦点面から近づけたり遠ざけたりする手段として使用することができ ます。
2. 補正器の調整レバーは、望遠鏡を対象物に向けた後、大気の拡散と逆方向の 拡散を発生させるために、水平方向(ゼロ補正位置)に調整する必要があり ます。レバーの位置は左か右の2つが考えられますが、右方向の分散を発生 させるのは1つの位置だけで、もう1つの位置は逆に大気の分散を増幅させ てしまいます、対角線がない光学構成の場合、レバーは 右に配置しなければなりません。
3. 撮像を予定している場合は、この段階で使用するカメラを取り付けなければ ならない。その後、カメラを使って恒星や惑星に照準を合わせ、通常の撮像 と同様にフォーカサーとコンピューターを使ってフォーカシングを行う。目 視のみの場合は、このステップを省略しても構いません。
4. その後、カメラを取り外し、分散を強調するのに十分な焦点距離の接眼レン ズに交換します。装置の直径(mm単位)の1.5倍の倍率を推奨します。焦 点合わせは、通常の装置(フォーカサーやミラーの移動機構)に触れずに、 アイピースをアイピースホルダーにスライドさせて行わなければなりません 。これは、撮影セッションで使用される構成を保持し、その構成に合わせて 分散の補正を調整できるようにするために重要です。
5. 最後に、ADCの2つのレバーの位置を調整して、分散を補正します。 最後にADCの2つのレバーの位置を調整して分散を補正し、その結果をアイピースで星や惑星に当てて目視でコントロールします。 アイピースで星や惑星を見ながら調整します。注意点は、2つのレバーを 2本のレバーをニュートラル位置に対して左右対称に回転させ、大気拡散と同 方向(垂直方向)に補正するように注意します。
調整中は、惑星の左右に見える赤や青のエッジが徐々に消え、画像が白くク リアになっていきます。少し練習すれば、最適な設定を見つけることは難し くありません。例えば、レバーの回転を過剰に補正して、ゼロ点と同じよう な赤と青のエッジが反対側の手足に出るようにしてから、平均点を決めるの が簡単な方法です。
火星のように赤色が強いために分散が目立たない惑星の場合は、惑星と同じ 高度にある恒星(できれば白色の恒星)でADCを調整するのが簡単です。こ こでは、大気の分散が回折リングに与える影響を明確に見ることができる。 また、木星の場合は、リムの両側に同じ色のものを探すことで、最適な設定 を見つけることができます。この方法では、木星の補正を非常に正確に行う ことができます。
目で見るADCの調整は、目で見ることのできる光の全スペクトルにおける分 散の影響を明確に可視化するために、フィルターなし、またはIRカットフィ ルターを使用して行われます。
ADCを調整する別の方法として、例えば天王星や海王星のような角径の小さ い星や惑星を、紫色のW47(Wratten 47)フィルターを通して撮影する方 法がある。実はこのフィルター、紫の光だけでなく赤外も透過してしまう。 大気拡散は波長によって変化するため、W47フィルターを使えば、可視光 の両端で大気拡散の影響を観察することができるのだ。ADCを使用しない場 合、星のイメージは、紫に見える星と赤外に見える星の2つのエアリーパタ ーンで表現されます。ADCのレバーを左右対称に回転させると、2つの回折 パターンは互いに近づき、最終的には合体する。このとき、ADCの調整と分 散の補正が最適となる。この方法では、人間の目は赤外線に弱いため、デジ タルカメラを使用する必要があります。
紫色の画像をカメラで検出するのは必ずしも容易ではありません。この帯域 では、デジタルセンサーの感度が赤外線に比べて著しく低いからです。更に、紫色の光の中のエアリーディスクはしばし ばぼやけてしまいます。そのため、ADCの調整は、目視による方法よりもカ メラによる方法の方が手間がかかります。しかし、この方法は、目視での調 整が非常に困難な淡い天体に役立つ可能性があります。この方法の効果を最 大限に発揮させるためには、青い色の星(最悪は白)を使うことをお勧めし ます。赤い星だと、青と赤の明るさの差が大きくなりすぎてしまいます。
6. ADCが調整されると、カメラは再び設置され、撮影セッションを開始する ことができます。
7. 夜の間、恒星の高度が上がったり下がったりしたら、定期的にADCの調整( レバーの向きや間隔)を行うことを忘れずに、手順4以降を繰り返してくだ さい。通常、15分に1回程度の再調整で十分です。
8. 調整を助けるために、ADCのうち2つのモデルには目盛りがつ いており、2つのレバーの位置が水平に対して対称かどうかを確認すること ができます。また、目盛りがあることで、惑星の高度に応じた調整を一度に校正することがで きます。
一方、ピエロ-アストロ ADCでは、2つの調整レバーの経路が重なっているため、 ADCの後部に取り付けられた光学アセンブリ全体を回転させる必要がありません 。