2018年10月29日月曜日

直交性エラーの解決ヒント!




直近(10/26早朝)のキャリブデータ














直交誤差のワーニング表示されることについて、最近お世話になっております
HIROPONさんのアドバイスと、お2人(ウッディさん、So cool meetingさん)の
ブログ記事を参考にさせていただき、直交性エラーを解決できそうなヒントに
たどり着きました。

それは、HCの「アンチバックラッシュ機能」で、初心者の私にとっては、初めて
耳にする機能です。
HCのメニューボタンで確認して見ると確かにありました、今までに一切触った
ことがないですから、設定値は当然のことですが、初期値の「00」表示のまま
ですね。

RA軸、DEC軸それぞれのポジティブ/ネガティブ設定値(DEC軸の方が、
二段階加速するそうなので、数値を大き目に)を色々と変えてみて、キャリ
ブレーション動作テストを、後日試してみようと考えています。









2018年10月27日土曜日

赤道儀のASCOM接続でオートガイド



PHD2をASCOM接続として使いたいと思い、その準備をしてみました。


PHD2の機器プロファイルの設定。
















接続システム



















接続は以下のようにしました。

HCのファームウェアアップデートに使っていた、ケーブルで
・赤道儀 → ハンドコントローラー → mini-B~USBケーブル → PC

ガイド星の撮像取り込みで
・ガイドスコープ → SSAG → USBケーブル → PC

従って、オートガイダー → オートガイドポート(赤道儀)接続用の
ケーブル(RJ-12)は必要がないということになります。


なお、PHD2の機器と接続の画面で、マウントの「接続」ボタンを
クリックすれば、赤道儀をコントロールできる小さなダイアログボックスが
表示し、その方向キーで制御できる。












直交誤差のワーニング表示される!



先日から、キャリブレーション動作がおかしい?
10月24日と26日にオートガイドの練習をしてみたところ・・・。


「キャリブレーションから計算された赤経/赤緯の角度が疑わしい」が表示される。














「詳細」をクリックすると
説明(英文)は、以前にも記事にしましたが、
「キャリブレーションで計算されたRA加点の迎角は疑問です。 通常、これらの角度はほぼ直交し、10度未満の「直交誤差」を有する。 この較正では、38.2度の誤差がありました。これは、極座標のアライメント不良、大きなDECバックラッシュ、RAの大きな周期誤差が原因です。」の翻訳内容。














前回(10月21日)の直交誤差は、10度未満の「5.6度」でノーエラー
なのに、今回はなぜそうなったのか?分からない。

極軸調整が不良なのか?、にしても星の自動導入では視野中心
とはいきませんが、ほぼ中心付近にとらえています。また、赤道儀の
バックラッシュ関係なのか?、原因を特定できません。
あとはエラーを無視してガイドは通常通り問題なく動作した。


どなたか、このような現象になり解決された方はおいでませんか?



ガイド中の、ガイド星の動きを比較


ノーエラーの10月21日と、エラーを表示した10月24日の
ガイド中の、ガイド星の動きをプロットして比較してみました。


10月21日 赤経、赤緯方向のズレと、修正推移プロット図
















10月24日 赤経、赤緯方向のズレと、修正推移プロット図
















特に、10月24日赤線のDECDistance(キャリブレーション結果から
計算された赤経方向のガイド星のズレ)を比較して見ると、一目瞭然で
プラス値に大きく波うっていて、修正タイミングも不規則な波形です。


次に、ガイド中のガイド星の動きについてプロットして比較してみます。

10月21日 ガイド星の動きプロット図

















10月24日 ガイド星の動きプロット図

















これも、10月24日 赤緯方向プラス値の方向へ頻繁に
動き回っている様子が分かります。


いま思い出してみると、キャリブレーション時の、赤緯ステップに
時間が掛かっていたようで、値が40以上を示していましたので
赤緯方向の動きに問題がありそうです?











2018年10月23日火曜日

オートガイド ログファイルの解析



10月21日のオートガイド状態を、ログファイルから解析してみました。

PHD2ガイディングは、何らかの操作をすれば、その都度ログファイルに
そのデータが記録されて残りますが、キャリブレーション、オートガイド
動作の記録も当然ログファイルを開いてみることができます。


ログファイル(ガイドスタート部分を表示)














カンマ付きテキストなのでExcelで読み込む。(ガイドスタート部分を表示)














ここで解析に必要なデータ項目は次の2つです。
•RARawDistance:キャリブレーション結果から計算された、赤経方向のガイド星のズレ。
 (単位はピクセル)
•DECRawDistance:キャリブレーション結果から計算された、赤緯方向のガイド星のズレ。
 (単位はピクセル)

これをプロット(グラフ視覚化)してみました。

まず、ガイド星が赤経、赤緯のどちらの方向にどの程度流れ、どのタイミングで修正が
入ったかを見てみます。

図1)キャリブレーション終了直後の、ガイド状態(約15分間)














赤経方向(赤線)は、0を挟んでプラス、マイナスと繰り返し修正が入っていることが
分かります。
平均値を計算すると約「+0.4」ピクセルで、ズレはおおむね0です。

一方、赤緯方向(青線)は、最初の1分間は極端なズレですが、それ以降はほぼ
一定方向にズレていった後に、修正が入っていることが分かります。
これも、平均値を計算すると約「+0.2」ピクセルです。


図2)ガイド動作途中で、構図合わせ後のガイド状態(約10分間)















次に、ガイド中にガイド星がどのように動いたかを見てみます。

図3)キャリブレーション終了直後の、ガイド状態(約15分間)














ガイド星の位置は、ほぼ±2ピクセルの範囲ですが、プラス値の赤経方向に
偏っていることが分かります。これは、極軸の未調整のズレと思います。


図4)ガイド動作途中で、構図合わせ後のガイド状態(約10分間)














今後は、できれば60分以上のガイド状態について検証したいと思います。








2018年10月22日月曜日

オートガイドの習熟(その5)



昨日20:40頃から、オートガイドの練習をしました。

今回はまず、初めてダークフレームのライブラリを構築することからスタートしました。

オートガイダーと接続後、
1)「ダーク」メニューの「ダークライブラリ」をクリック、新規で作成。
















2)「スタート」をクリックすると、「ガイド鏡に蓋をするよう」の指示。

3)設定された露出時間(1~6秒)について、0.5秒毎の5フレームづつのフレームを
  収集するプロセス開始。

4)全プロセス終了(今の場合、約5分掛かる。)すれば、ダークライブラリの構築完了。

5)「ガイド鏡の蓋を外すよう」の指示。


引き続き、本来のオートガイド作業を開始する。
今回は極軸を未調整でしてみました。

ガイド星の連続撮影、ツールメニューの「ガイド星の自動選択」をクリックしてガイド星を
確定する。
続いて、キャリブレーションを始めて数分後、自動的にオートガイドが開始される。

今回は、画面上部に以前のようなエラーが全く表示されなかった。
ダークライブラリを構築した関係でそうなったのかどうか、今の私には分かりません。

キャリブレーションチェックをしてみると
直交性エラーが10未満の「5.6」に収まっている。













前回のキャリブレーション状態(直交性エラーが10以上)

























2018年10月13日土曜日

オートガイド後の構図合わせの手順



PHD2でガイド星のオートガイドが開始された後に、主鏡筒アイピース視野内(撮影天体)の

構図合わせをするための、その手順をHIROPONさんから教えていただきました。


1)オートガイド動作中のPHD2画面下の、「ループ」アイコンをクリックして

  ガイドのみを一時停止する。(ガイドカメラからの映像取り込みは継続中)

 

2)必要な構図合わせをする。

 

3)構図合わせを済ませたら、「ガイド」ボタンをクリックするとガイド再開です。

  (ガイド星を選び直す必要 なし)



後日、実際に試して確認したいと思います。













2018年10月9日火曜日

オートガイドの習熟(その4)

キャリブレーション途中でエラー!



昨日も「フォーマルハウト」を自動導入して、その付近の星をガイド星に
オートガイドの練習をしました。
当時は雲がかかっていたため、それが移動するまで数十分待ちました。

今回はツールメニューの「ガイド星の自動選択」をクリックしてスタート
したのですが、キャリブレーション途中で画面上部にエラーメッセージが
表示される事態となりました。

エラー:「赤経(RA)キャリブレーション失敗 : ガイド星が十分に動きません


















エラー詳細
<エラー翻訳>
キャリブレーションで計算されたRA加点の迎角は疑問です。 通常、これらの角度はほぼ直交し、10度未満の「直交誤差」を有する。 この較正では、24.8度の誤差がありました。これは、極座標のアライメント不良、大きなDECバックラッシュ、RAの大きな周期誤差が原因です。









直交エラーについて読み取れますが、どれが原因かは分かりません。
ただ、「ガイド星プロファイル」ツールで選択された星の状態が確認
できるそうですが、ダークフレームとの関係性も日本語マニュアル
で触れられています。
また、Hatena Blog の記事の中では、同様のエラーについて書かれて
おります。

最終的には、別のガイド星に変更して何とかオートガイドが出来ました。