2021年3月21日日曜日

SharpCap次期新機能のQ&A (パート1)





SharpCap次期新機能の目玉になる「シーケンサーツール」について

SharpCapフォーラムで、或る投稿者(仮にaさんとします)と開発者との

やり取りをQ&A形式で抜粋してみました。


[Q-aさん]

シーケンスが実行されると他には何もできないというのは正しいのでしょうか?カメラの冷

却中に望遠鏡の位置合わせやピント合わせなどをしたかったのですが、SCはシーケンスを実

行するだけで他のことは何もできず、他のボタンはすべて無効になってしまうのでしょう

か?


[A-開発者]

シーケンスが実行されると何もできないという事実ですが、これは意図的なものです。 望遠

鏡の位置合わせがカメラのクールダウンに影響を与えることはないことはわかっています

が、一般に、ユーザーが実行できるアクションがシーケンサーの下で実行されているアクシ

ョンに干渉するかどうかを判断することはほとんど不可能です。 UIは、シーケンサーの実行

中にロックアウトされることを目的としています(シーケンスを停止または一時停止するボ

タンを除く)。


[Q-aさん]

シーケンサーへの提案:

カメラの下に「フレームのキャプチャを一時停止」と「フレームのキャプチャを続行」を追

加します。 そうすれば、キャプチャはすべて同じディレクトリに保存されます。


[A-開発者]

ここでのあなたの本当の目標はファイル編成だと思います? 一時停止/再開オプションは目

標を達成するための少し不器用な方法のように思われるので、私はそれに対処する方法を考

えようとします。


[Q-aさん]

ある意味、ファイル編成です。しかし、それは私がシーケンサーで遊んでいて、そのディザ

リングの方法を考えているという事実から来ています。 ディザリングの実行中にフレームを

キャプチャせずに設定する方法はいくつかありますが、そのたびに新しいディレクトリが作

成されます。 そして、私は短い(より)露出を使用するので、10フレームごとにディザリン

グします。 300の露出のセットがある場合、それは1つのセットを含む30のディレクトリが

あることを意味します。


[A-開発者]

これが起こると私が想像する方法は、カメラを静止モードに設定し、ディザリングを定期的

に(おそらく5分ごとに)実行できるようにするブロックを使用してから、すべてのフレーム

を1つのステップでキャプチャすることです( 例として、120 x 1分間の露出)。

カメラが静止モードの場合、定期的なディザリングはフレームが終了するまで待機し、ディ

ザリングステップを実行してから、次のフレームを取得します。 これにより、追加のディレ

クトリがなく、可能な限り単純なシーケンスで、必要な結果が得られるはずです。


[Q-aさん]

ディザ部分はガイドPHD2に接続されていませんか? この方法でデバイスを作成しよう

としています。


[A-開発者]

はい、その通りです。特定の間隔でのディザリングはPHDに接続されています。

ただし、すべてが失われるわけではありません(少なくとも長期的には)。 定期的なディザ

リングは、任意のステップを定期的に実行できるシーケンサーブロックを追加できるように

実装されています(基本的には、<N>秒ごとに実行されますが、1つのステップの間でのみ

実行できます) 静止フレームをキャプチャするときの次のフレームまたはフレーム間。 これ

を一般的に使用できるようにすることにはいくつかの複雑さがあったと思うので、最初は有

効にしませんでした。間違いなく高度なセクションにある必要があります。





2021年3月19日金曜日

SharpCap4.0ベータ版の言語でちょっとした疑問?

 


SharpCap 4.0 ベータ版には現在のところ一部ですが、日本語、ドイツ語、フランス語、中

国語の各言語が提供されていますが、その翻訳ファイルの中には何故か英語ファイルが入っ

ていません。

じゃー英語を母国語としているユーザーの皆さんはどうすればよのか?という疑問に

なりますね。


そこで、開発者のRobin氏いわく、次のように説明してくれました。

「UIの英語のテキストバージョンは、SharpCapアプリケーション(.exe、.dll)ファイルに

組み込まれています。 画面に何かが表示されようとすると、SharpCapは翻訳ファイルを調

べ(翻訳された言語を使用している場合)、英語のテキストを翻訳されたテキストに変換し

ます。」


つまり、翻訳ファイルが存在(空白)しなければ自動的に英語のプログラム表示に

なるということです。


下のスクリーンショットは、各翻訳ファイルを収めてあるフォルダーを削除した後に

同じディレクトリ内にあるプログラムファイル(SharpCap.exe)を起動した状態で、確かに英

語表示になりました。




ちなみに、このプログラムの日本語訳は、日本の或る方が中心となり開発者と協力

しながら進められておられます。





2021年3月17日水曜日

SharpCap 4.0ベータ版のアップデート情報!

 


4.0ベータ版のアップデート(v4.0.7529.0)情報です。


ダウンロードページ


* スマートヒストグラムの空の背景測定で、最適化するカラーチャンネルを選択できるよう

 になりました。

* 最終調整段階での極座標表示の文字を大きくするオプション。

* 進行中のライブスタックの名前を変更する機能。

* 座標のリストを受け取ることができるシーケンサーのステップでは、より幅広いフォーマ

 ットに対応し、座標と一緒にターゲット名も受け取ることができます。







2021年3月16日火曜日

SharpCap次期新機能の情報!(その2)

 


SharpCap次期新機能のもう一つの目玉で「カメラ静止モード」について

簡単に紹介しておきます。(以下、開発者の記事引用)


これまでのSharpCapは、カメラを音声カメラのように動作させていましたが、「静止モー

ド」はSharpCapにとって大きな変化です。つまり、常に画像を撮影して画面に表示し、録

画ボタンを(事実上)押したときにだけ保存するというものでした。しかし、高解像度の

CCDカメラや、現在開発中のアスコム社製ドライバで接続されたデジタル一眼レフカメラで

は、問題が生じます。これらのカメラでは、画像のダウンロードに時間がかかり、

SharpCapアプリケーションがロックしてしまい、ほとんど使用できないことがあります。

カメラ静止モードに変更するオプションがあれば、SharpCapでこれらのカメラをより使い

やすくすることができます。


ツールバーの左端にある「ライブビュー」ボタンを切り替えることで、動画モードと静止画

モードを切り替えることができます。


ビデオモードでは、ツールバーは以下のように表示されます。


静止モードに入るためにライブビューをオフにすると、次のようになります。



静止モードで気づく主な違いは、以下の通りです。

* キャプチャーボタンを押さないと、カメラから画像が取り込まれません。

* ツールバーに「フレーミングショット」ボタンが表示され、カメラから1枚の画像が撮影さ

 れますが、ファイルには保存されません。

* カメラにゲイン調整機能があり、SharpCapがカメラのゲイン調整機能を理解している場合

 は、「フレーミングショット」ボタンの下のドロップダウンに「フレーミングショット・

 クイック」ボタンが用意されています。クイックバージョンのボタンは、ゲインを最大に

 し、明るさがほぼ同じになるように露出を下げ、1枚のショットを撮影して画面に表示した

 後、ゲインと露出を元の値に戻します。

* ライブスタックなどの一部のツールを有効にすると、カメラは自動的に動画モードにな

 り、これらのツールを閉じるとカメラは静止画モードになります。もし、ツールがカメラ 

 をビデオモードにしてはいけない場合や、不必要にビデオモードにしている場合があるよ

 うでしたら、ぜひ教えてください。

* 既存のキャプチャーボタン(「キャプチャー開始」、「クイックキャプチャー」、「スナ

 ップショット」)は、舞台裏での実装は若干異なりますが、ビデオモード時と同様に動作

 します。

* シーケンサーツールをディープスカイイメージングに使用する場合は、ビデオモードより

 も静止モードでのキャプチャーを推奨します。周期的なディザリングなど、シーケンサー

 ツールの一部の機能は、フレーム間でディナーを行うために、カメラを静止モードで動

 作させる必要があります。


SharpCapで一般的に使用されているカメラ(Webカメラを除く)のほとんどは、カメラの

静止画モードと動画モードの切り替えに対応しています。現在のところ、少なくともAltair、

Ascom、Atik、Moravian、QHY、SX、ZWO、Test Cameraが対象となっています。需要が

あり、カメラSDKが個々のフレームの撮影をサポートしていれば、他の種類のカメラをこの

リストに追加することも検討します。

なお、ライブモード専用のカメラや静止モード専用のカメラを起動したい場合は、カメラを

起動する前に「ライブビュー」ボタンの状態を正しく選択する必要があります。





SharpCap次期新機能の情報!(その1)



 SharpCap次期新機能の目玉の一つで「シーケンサーツール」について

簡単に紹介しておきます。(以下、開発者の記事引用)


シーケンサーは、おそらくSharpCap 4.0の最大の新機能であり、その仕組みを理解するため

に暗闇の中を歩き回らなくてはならないことを避けるために、ある程度の紹介が必要です。

まずは、スクリーンショットから始めます。



子供にプログラミングを教えるためのツール(ScratchやLego robotics invention system

など)を知っている人なら、ここで何が行われているのかを正しく理解できるだろう。左側

には、特定のタスクにSharpCapを作成できるブロックがずらりと並んでいる。必要なブロ

ックを中央のエリアにドラッグするだけで、新しいブロックを追加しながらシーケンスが構

築されていく。ブロックの中には、カメラの開閉など非常にシンプルなものもあれば、オー

トフォーカスの実行やマウント位置のプレートソルーションと再同期など、はるかに複雑な

ものもあります。


各ブロックには、右側に表示されているいくつかのプロパティがあります。例えば、フィル

ターホイールを特定のフィルターに移動させるブロックの場合、ブロックの編集中にフィル

ターホイールが接続されていれば、SharpCapはそのフィルターをリストアップしてくれま

す。このため、シーケンスを作成しているカメラをSharpCapで開き、シーケンスを設計す

ることをお勧めします。


もちろん、シーケンスをファイルに保存して、後から読み込むこともできます。シーケンス

を実行するには、作成またはロードした後に「実行」ボタンを押すだけです。

また、シーケンスを実行する方法を追加したいと考えています。

使用した10個のシーケンスをワンクリックで実行するメニューアイテムなどです。シーケン

スが実行されると、シーケンサーウィンドウの「停止」ボタンを押すか、「シーケンサース

クリプトのキャンセル」メニュー項目を選択することで、いつでも停止することができま

す。ただし、シーケンスは即座に停止しない場合があります。シーケンスを停止する前に、

すでに進行中のブロックが完了する必要がある場合があります。


もう一つのボタンは、シーケンサーウィンドウの「Test」ボタンです。このボタンは、ウィ

ンドウ中央のシーケンスブロックリストでハイライト表示されているブロックを1つだけ実行

します。これは、シーケンス全体を実行することなく、ブロックが思い通りに動作するかど

うかをテストするのに最適です。


左側の「繰り返し(Repeat)」タブには、同じ手順を何度も実行するためのブロックがいくつ

かあります。これらのブロックは、他のブロックのリストを含むことができるという点で特

殊です。

これまでのところ、一定回数の繰り返し、フィルターのリストの繰り返し、夜明け/夕暮れ/

真夜中までの繰り返しが可能です。今後、さらに多くの種類の繰り返しブロックが追加され

る予定です。


プログラミングの経験がある方は、条件付きブロックがないことにお気づきかもしれませ

ん。つまり、特定の条件が真である場合にのみ、いくつかのステップを実行するシーケンス

を書く方法がないのです。これは、特定の条件が満たされた場合にのみ、いくつかのステッ

プを実行するシーケンスを記述する方法がないということです。また、変数や関数もありま

せん。ただし、保存された別のシーケンスファイルを実行するブロックがあり、必要に応じ

て非常に簡単な関数を実装するのに使用できます。











2021年3月14日日曜日

惑星天文書の翻訳に挑戦 !!(その2)



前回記事の続きで・・・

今度は、プリンターで1ページごとのスキャンをしてPDFファイルを作成するために

PCからネットワーク接続でScanツールを起動。





一度に全ページ(288P)は、かなりの時間を要するため、任意のページ分ごとに

PDFファイルを作成してフォルダーに保存。(下の画像は途中分)



これ以降の編集作業は、「PDFelement」ソフトを起動して・・・。

各PDFファイルを結合して一個のファイルを作ります。





このままでは英文を日本語訳に編集できませんので

OCR(光学文字認識)処理をしてやらなければなりません。




適用ボタン後、これで編集可能なファイルに変換されたことになります。


さて、これからが大変な翻訳作業になりますが、根気よくやっていきたいと思います。





2021年3月13日土曜日

SharpCap v4.0ベータ版の一部に日本語!



 既に、SharpCap 4.0 ベータ版を試行されている方もおいでるかも知れませんが

プログラムの一部について他の言語への翻訳を追加し始めました。 これまでの

ところ、メニューとコントロールの名前 / 値は日本語訳してあります。

なお、v4.0リリースまでに今後徐々に増やしいくようです?。




これから試されるユーザー向けに、以下に注意点などのアナウンスを書いておきます。

(直訳)

注意: SharpCapのベータ版は通常よりもテストが少なく、未完成または実験的な機能が含まれている可能性があります。

SharpCapのベータ版を使用する場合は、観察セッションの前に使用する予定のカメラと機能をテストして、フラストレーションや観察時間の損失を回避してください。以前のリリースバージョンをアンインストールせずにSharpCapのベータバージョンをインストールできるため、両方を同じマシンに配置して、それらを簡単に切り替えることができます。

すべてのベータ版には時間制限が組み込まれています。特定の日付までしか機能しません(通常、寿命は1〜2か月です)。ベータ版がなくなった場合は、このページで更新されたベータ版を確認してください(または、メインのダウンロードページで新しいリリースを確認してください)。

ライセンスなしで、ベータ期間中にこのバージョンで新しく追加されたほとんどのSharpCapPro機能を使用できます。SharpCap3.2に存在していたSharpCapProの機能には、引き続きベータ版のライセンスが必要です。

ベータ版でバグを見つけましたか?プロンプトが表示されたらバグレポートを送信し、ベータテストフォーラムで問題を報告してください。



【後日追記】


更に、開発者のRobin氏は、SharpCapフォーラムコーナーで以下のように説明しております。(引用)


これはまだ初期のテストであり、プログラム(特に新機能)が不安定であったり、未完成で

あったりする可能性があることを覚えておいてください。実際に撮影する前に、昼間にカメ

ラで試してみることをお勧めします。また、撮影中に新バージョンが失敗した場合に備え

て、バックアッププラン(SharpCap 3.2など)を用意しておくことも必要です。


主な変更点は、シーケンサーツールと、スチルカメラモードの追加です。

これらは、最も不安定な部分であり、今後の変更/調整/改善の可能性が高いと思われます。


新機能を簡単にまとめてみました ...。

・シーケンサー - ついに登場した大作で、見るべきものがたくさんあります。

・静止画モード - ツールバーのライブビューボタンの選択を解除するだけです。ほとんどのカメラがこれをサポートしています。いくつかのツールはカメラをライブモードに戻します。

・ADCアライメントツール - 惑星が戻ってきたので、これが役に立つかもしれません。

・フォーカサーのバックラッシュ補正オプションとフィルター交換時のフォーカスオフセットのサポート。

・オカルトイメージャーのADV出力フォーマットのサポート。

・フィーチャートラッキングの改善 - カメラのROIを使ったトラッキング、オブジェクトの輝度中心を使ったトラッキング。

・マウント移動ボタンの方向を反転させるオプション。

・マウント移動のホットキー - CTRL + I/J/K/L または CTRL + Numpad 2/4/6/8。

・シーイングモニターフレーム解析のパフォーマンスが2倍以上に向上。

・ツーモニタービューでの画像のデュアルビュー。

・ライブスタックの設定をキャプチャ設定ファイルに保存。

・Pixel brightness readout - 現在、レチクルリストの一番下にありますが、より良い場所の提案を歓迎します。

・その他多数のバグフィックスと小さな改善。


私(開発者)は新しいコード署名証明書を持っているので、ダウンロードに関する警告が表

示されるかもしれないことに注意してください。これらの警告は、十分な数の人がダウンロ

ードし、安全であると報告した時点で消えます。

(この内容は、既にダウンロードされた方は気が付かれていると思いますが、ダウンロード

 してよいかどうかで迷う警告メッセージのことです。)


以上、参考にして下さい。