2024年1月20日土曜日

 能登半島地震の特徴と原因は?





能登半島地震では建物の倒壊や津波の被害、それに地盤の隆起も確認されています。なぜ起き

たのか。どんな地震だったのか。特徴や影響は、専門家取材や人工衛星画像の分析などから、

これまでに分かっていることのまとめ。

なお、当ブログの直近記事と重複する内容が一部含まれています。


(以下はNHKニュースウェブサイト:災害列島 命を守る情報サイトの記事を一部引用)



異なる3断層が、ずれ動いたか?

今回の地震では、北東から南西にのびるおよそ150キロの活断層がずれ動いたと指摘されて

います。1995年に阪神・淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震の活断層が50キロほどと

言われていて、長さだけを見るとその3倍にも及びます。



















さらに、震源域の断層の動きを専門家が分析した結果、能登半島の北東にある断層がほとん

どずれ動いていなかったことが分かりました(下の図の「薄い黄」「白」の四角で示すエリ

ア)。専門家はこの断層で規模の大きな地震が発生すると新潟県の沿岸に津波が押し寄せるお

それもあるとして注意を呼びかけています。





















また、能登半島の北岸の広い範囲で地盤の“隆起”が確認されています。

能登半島では陸域がおよそ4.4平方キロメートル拡大し、輪島市では最大で240メートル、珠

洲市では最大で175メートル、海岸線が海側に向かって広がったことが専門家の調査で明ら

かになりました。海水がほとんどなくなってしまった港湾も複数あるということです。

さらに輪島市では、防潮堤や海沿いの岩礁がおよそ4メートル隆起したことが専門家調査で明

らかに。能登半島の北側では過去に大規模な地震が繰り返してできたとみられる階段状の地

形があることから、専門家は「4メートルもの隆起はめったにないことで数千年に1回の現象

だ」と指摘しています。


能登半島では、2020年から地震活動が活発になっていて、地下に“流体”が流れ込んだことが

原因の一つだと指摘されていました。(下のイメージ図)

分析を続けてきた京都大学防災研究所の西村卓也教授は、この“流体”による地震活動が今回

の大地震の引き金となった可能性があるとしたうえで、今後、さらに広い範囲の地震活動に

影響を及ぼさないか注意が必要だとしています。






















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